「あら?」 図書室の掃除をしていた人物は、本棚の隅に隠すように置かれている 灰色の箱に入った本を見つけた。 「懐かしいわね~・・・まだあったのね。」 微笑みながら、その本を抜き取る。 一番新しいページには、さまざまな字で、一人の少女を応援する言葉が書かれていた。 「青春ねぇ」 最後の行を見ながら、その人物はつぶやいた。
あの本では当たり前だけど、愛輝と同じように悩んで、一緒に解決してくれる人がいる。 《私ひとりじゃ、ないんだ。》 それだけで、心強かった。 本文より
終戦の前一週間を綴りました。 真実の文字の綴りです。 あの日・・・・・・
―心臓と脳の位置が逆の身体を持つ女の子、看。 彼氏である萌人はそんな彼女の状況を懸念しつつも、二人で穏やかな日常を過ごしていた。 そんな時、萌人との喧嘩を引き金にして、更なる異変が看の身体に起こり始める。