~前編のあらすじ~ 過保護な母親との確執が原因で日常的に自傷行為を繰り返す二十歳の青年ナオヤは、女子高生ユウキと出会う。 何気なく出会った二人であったが、次第に心の距離を縮めてゆく。 だが、ある日、親友のコウジの恋人であるイズミからユウキがウソツキ女で有名な事を聞かされる。 ナオヤはそれをユウキに問い、ユウキも認めるが、彼女もまた様々な事情を抱えていた。 お互いの傷を知った二人は一緒になる事を選ぶのだった。
心の葛藤を自分の体を傷付けることで晴らす青年、ナオヤ。 そんな彼を癒してくれる唯一つの場所は、JR板橋駅のホームの端から見える空と地上が混ざり合う風景。 その場所でナオヤは、女子高生のユウキと出会う。 見かけたユウキに声をかけるナオヤ。だが、一目惚れというわけではなかった。 それは、ほんの気まぐれ・・・ しかしその気まぐれは、ユウキの心に深く響く。深い傷を負った心に・・・ お互いに心に傷を持った男女が織り成す青春群像ラブストーリー。
~中編のあらすじ~ 付き合うことになったナオヤとユウキ。しかし、家に帰りたくない二人は、駆け落ち同然にネットカフェで寝泊りを繰り返す。 そのネットカフェで、遠山カレンという不思議な女性とも出会い、二人はそれなりに楽しく過ごす。 だが、経済的危機は否めなかった。 そこでユウキは、イズミの勧めでキャバクラに勤め始める。経済的には安定するものの、未だ仕事も見つからないナオヤは、自己嫌悪に落ちてゆくのだった。
「近所でアルバイトをしているかわいい子」が自分の住むマンション、それも自分の部屋の真下に住んでいると知った男。 なんとなく、思いつきで彼は部屋の床に穴をあけはじめた。 それに大きな理由はなく犯罪だとわかっていながら、いずれ穴から漂うだろう彼女の香りを想像して男は困難な作業を繰り返した。 そしてようやく穴があき、男は彼女との共同生活を始めた。 ※他サイトで公開していたものを書き直した作品です
銀河系外のとある星。そこは人類の入植に備えた開発がロボットたちの手によって進められていた。 星の開発責任者と外宇宙開発局の局長は、ロボットたちが自己進化していく様子を好意的に見守り、その後の発展を期待していた。 彼らは考えていた。人類が入植しなければあの星は永遠にロボットたちのものだ。その方がいいだろう。 そして一方では……。 ※他サイトで公開していたものを書き直した作品です
陸地を海に変えていく魚の怪物と、それに抗う人類の物語。 魔術師の青年と、彼に恋する少女の2人連れが大陸を巡り、人が生き残るための希望を見出そうとする。 ――大魔術師カスケイドと、彼女が率いるアルケミストの集団は、「ベミエラの街」を守るために魚の怪物と戦っていた。 しかし国が戦争で疲弊すると、それに属するベミエラもまた疲弊してアルケミストを養えなくなっていく。 するとカスケイドは容赦なく、略奪めいたやり方でベミエラから人や食べ物を奪うようになった。 街の窮状を見た領主代役のクロードは、時に天候さえ司るというシャーマンを1人、藁にも縋る思いで街に呼び寄せた。 何よりも街を養い、カスケイドとの争いを回避するため。青年の活動と、少女の暗躍が始まる
駅の売店でチョコレートを買うOLとその売店のおばちゃんのほんの少しの心の触れ合い。その触れ合いがチョコレートの美味しさを心の奥まで沁み渡らせた。
毎週火曜日の電車で見かける彼女に恋ともいえない恋心を抱いていたわたし。 ある時、彼女と言葉を交わしたことをきっかけにわたしは明確な恋を感じ、そして彼女に関する事実を知ってしまう……。 ※他サイトで公開していたものを書き直した作品です
盗みを働きその制裁として手足を失った末吉は死んで地獄に落ちた。 手足のない末吉はその地獄での労働ができず、境遇に大いに同情されたこともあってすぐに天国に送られる。 しかし天国は末吉を受け入れずに生き返らせてしまう。 そして生き返った末吉は再び死んで地獄に戻り……。 ※他サイトで公開していたものを書き直した作品です
江戸川乱歩×クトゥルフ神話のホラー風ファンタジーです。昭和初期の帝都東京で、少女探偵「明智サトリ」と助手の女学生「小林芳乃」が、怪人に立ち向かいます。