どーでもいい話

ダラダラ書いてしまいました。

人はいつか年老いる。何でもないこの事実が、特に若者にはよく呑み込めないものなんだろう。

かったるい気分のまま生きて行くのは、もったいないもんだと思う。たぶん誰しも爽快で、充実した気分で生きていきたいと思っているはず……。

「おい、多美子!今日はやけに早いじゃないか!」
「もう、恥ずかしいから下の名で呼び捨てにするのやめてよ。今日はなんか、昨日見た映画で頭が寝付けなくて、早く起きちゃったの」
多美子はしかめっ面をしながら答えてくれた。
僕らはIT関係の会社員だ。早く仕事にくる事はいい事なんだけど、多美子にしては今日は早すぎる。俺はいつもこの時間には来てるんだけどな。
「多美子〜!早く来たついでにそこの資料、2枚づつコピーしておいてくれないか?」
「はぁ?それあんたの仕事でしょう?何であたしが……」
「まぁそう固い事言わずにさ、俺午後のプレゼンの準備で忙しくてさ」
「もぅ、仕方ないわね。そのかわり、お昼おごってもらうわよ」
「OK!OK!サンキュー!」

会社の朝礼が始まった。バーコード頭の係長が、新聞の切り抜きを紹介している。あまり頭に入ってこない内容だった。ただ、
「諸君はこれからいろんな事があると思うが、自分に負けずに頑張り抜いて頂きたい」
という締めの言葉だけなんとなく心に刺さった。

昼休みだ。
「多美子〜!何が食べたい?」
「ひつまぶし!!」
「はぁ?ひまつぶし?今昼休みだぞ?」
「ひ・つ・ま・ぶ・し!!」
頬を膨らまして彼女は言った。
「冗談だよ。でも、昼から高価すぎんだろ、ひつまぶし以外で」
「はぁ?なにそれ。」
結局僕らは牛丼屋で食べた。多美子はかなり不平顏だったが……。

プレゼンが始まった。24にして初めてのプレゼンだ。緊張してかなり噛んだが、全体的な出来としては上司から
「初めてにしては上出来だ」
と言ってもらえた。
人の評価を気にする僕は、上機嫌だった。

夜は多美子との幸せな時間が待っている。

どーでもいい話

多美子と主人公との関係は想像にお任せします。

どーでもいい話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-11-16

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