探偵サークル・ドラゴン探偵団
初投稿作品です。
ハードルを下げてご覧ください。
1・ドラゴン探偵団
「暇だ。」
「そうだな。」
「アンタ、何か面白い話しなさいよ。」
「いきなり無茶な・・・」
大学内の、『サークル・ドラゴン探偵団』と書かれた看板を部屋の前に置いた小さな部室内で、男女二人が、到底楽しそうには思えないような雑談をしていた。
時間は午後5時過ぎぐらい。その日の授業もあと少しで終わる時刻だ。ぼちぼちこのサークルのメンバーがこの部屋に集まりだしてくる。そんな中、自分、長瀬勇と、同じくメンバーの柳夏帆は、他より早く今日の講義が終わったので、先に部室に到着して暇を持て余していた。
「う~ん、じゃあ怖い話で良いか?」
「何でも良いわよ。」
「それじゃあ最近見つけたおススメの怪談話。ある登山家が5人、雪山で遭難し・・・」
「4人じゃ出来ないんだ、でしょ?知ってるわよそんなこと。」
「・・・」
可愛げの無い女だ。そこは最低でも、「あ~!それ知ってるぅ!チョー怖いよねー!」ぐらいのリアクションをとった方が盛り上がるだろう。
柳夏帆。見た目は結構可愛く、大半の人は第一印象で、明るい・人懐っこい・天然というキャラを想像しそうな奴なんだが、実際のところはぜんぜん違う。無愛想・冷徹・打算的・ドSといった、関わりにくいことこの上ないキャラなのだ。無論、彼氏などいない。
「そんなんだから彼氏いないんだよ。」
「何がそんなんよ。彼氏なんて何がいいの?楽しいとか、カッコイイとか、すぐ飽きるでしょ。それ以上に、距離をつめた関係の人間が増えても面倒なだけでしょ。」
「それはお前が人付き合いが苦手なだけなんじゃないのか?」
「だとしたら、それの何がいけないの。得意じゃなきゃ生きる資格ないって言うの?」
「それは・・・」
反論できない。というか止めた。無駄なのは良く知っているから。ならば何故そもそもこんな話を振ってしまった?習慣になったんだろうな。
「じゃあ、お前が何か話したらどうだ?俺の話は大して面白く無いのは分かってるだろ?」
「分かってるわよ。だから話振ったんじゃない。」
遊ばれた。いつものことだが。
こんな一方的なやり取りが時々行われながら時間が経っていき、授業終了のチャイムが鳴った。この日の授業が全部終わった。それから5分ほど経って、やたらテンションの高い一人の女子が入ってきた。代表を務める須藤詩織だ。このサークルを立ち上げる企画を考えたのも彼女だ。
「ういーっす!お疲れサマー!今日も張り切って事件解決しよー!」
「・・・」
いや、事件なんてそうそう起きないだろ。
「ん、ところで今日もアイツはバイトか?」
「たぶんねー。つれないよねー、ほんと。」
今日はバイトに行っているというもう一人のメンバーは、上村幸一というこれまた癖の強い奴だ。4人の中では比較的頭はいいほうなのだが、あまり協力的でない。
「ねぇ、どうせ今日も何も起きやしないんだし、遊びに行かない?そのほうがよっぽど有意義でしょう?」
「だめよ!だめだめ!定められた時間は常に守って活動に参加するべし!何も無いなんて言い切れないでしょう!?」
「そう言って何もなかった日がどれだけあったのよ。」
柳と須藤の対立。これまたお馴染みの光景だ。
「絶対、遊びになんて行かせない!困っている人たちのためにここで待機しておくの!」
「・・・はいはい、わかったわかった。もういいわよ。」
柳すら折れるこの頑固さ。ある意味無敵だよ。
こんな仲がいいのか悪いのか分からないような会話をいつもの如く続けていると、部室をノックする音が聞こえた。隣の部室じゃないよな?間違いなくこっちの部屋だ。
「あの・・・失礼します。」
弱弱しい声を出しながら、背の小さい一人の男性がドアを開けて顔をのぞかせた。
「はいはいはい!いらっしゃーい!!どうぞ遠慮なく、入って入ってー!今日は何の御用でしょうかー!?お仕事の依頼!?それとも入団希望!?」
「あ・・あの・・・それは・・・、えっと・・・」
須藤の活気に押されまくりの男性。それりゃそうだ。もう少し抑えろよ。そして男性の口から出た言葉は、
「実は・・・財布を捜しているんですが・・・」
どうやら今日は久しぶりのお仕事のようだ。とたんに面倒そうな顔をする柳。ますますテンションの上がる須藤。異様な光景だ。
ともあれ、今日は俺もひと働きしなくちゃいけなくなったな。
2・捜索開始?
依頼人の名前は井上俊介。二年生。言っちゃ悪いが、名前のイメージと見た目のギャップがありすぎる。身長は160を少し越えたぐらいで、銀縁眼鏡をかけていて、髪は坊主。ものすごく改名を勧めたい。
「それで、探してほしい財布ってどんな財布!?どこで無くしたの!?何が入ってる!?」
テンションを下げることなく質問攻めをする須藤。だからやめろ。
「え、えっと・・・、茶色の、縦横5センチぐらいの財布です。無くした場所や時間ははっきりしてません。昨日、学校から帰る直前に無くなってるのに気づいたのです。朝、家にいる時にはあったのですが・・・。」
「その日一日はどこでどのように過ごしてたの!?」
「い、一日中、ほとんど学校にいました。授業は2講時目から4講時目までありました。」
「その間、学校外に出たりはしなかった!?」
「いえ、一度も・・・。」
となると無くした場所は学校の敷地内の可能性が高い。
「学校の落とし物管理室には行ったのか?」
「はい、行きました。でもありませんでした。」
今度は俺が質問を始める。心なしか、井上くんは少し落ち着いたように見えた。やはり須藤のテンションに辟易していたのだろう。
「交番にも一応確認をしに行きましたが、やっぱりそこにもありませんでした。」
「じゃあ、学校内をざっと調べてみようかしら?まだ落ちているかもしれないし。」
「いえ、今日一日自分で探してみたのですが、見つかりませんでした。」
「それじゃあ、既に誰かが拾っていて、今でも所持しているってことね。」
「その線が強いな。」
「だったら、持ってる人を探してみるわよ!」
「どうやって探すんだよ。」
「直接聞くのよ!」
「いや・・・、正直に話してくれるか・・・普通?」
無鉄砲すぎる。平和な土地だからって、善人ばかりとは限らんだろ。
「じゃあどうするのよ。」
「そうだな・・・、柳はどう思う?」
さっきから柳の奴はずっと黙っている。関わりたくなさそうに。少しは協力しろ。そう思い話を振ってみたら、
「さあ。諦めたら?」
「・・・・・・!?」
「冗談よ。」
井上くんが半泣きになったようにみえた。ひどい冗談だ。振らなきゃよかった。
「もう、夏帆ったら、ひどいこと言わないの!彼、本気で悩んでるんだから!」
「はいはい。」
「・・・とりあえず、もう少し落としたと思われる場所を絞ってみるのはどうだ?教室内なのか、外なのか、とか。」
「そうね、そうしましょ!井上くん!どう!?心当たりは!?」
「そ、そうですね・・・、だったら、教室内の方が確率は高いかも・・・しれません。」
「それはどうして!?」
「僕は・・・、結構心配性な人間で、外を出歩くときは自分の身や荷物を過剰に気にしているので、周りにはかなり気を配ってはいるつもりです。だから、少し気の緩む教室内や家の中の方が、落としたのに気付かずにいる事が起こりそうかな、と。」
「なるほどねぇ。」
「よし、じゃあ行動開始!同じ授業を受けてる人に聞いてまわるわよ!」
いや、だから。そうすんなりと話してくれる訳ないでしょ。しかも、どれだけの人が、どんな人が同じ授業を受けているのか把握できてるとは思えないし。彼、人見知りっぽいから。そう突っ込む間もなく、須藤は井上くんの袖を引っ張り、半ば強引に部屋を出ていった。抵抗させる暇もなく。
「・・・第一、もうほとんどの人が帰宅しただろ。誰に聞きにいくんだよ。」
「やってらんない。マジで。」
部屋に残された俺と柳は、呆れながらも、二人をゆっくり追うことにした。そして結局のところ、その日は何も進展が無いまま、解散となった。さて、明日からどうしたものか。
3・仕切り直し
そういえば、自分の詳細について何一つ触れてなかったような・・・。といっても、大して特徴的なことはないんだが。自分で言うのもなんだけど。
強いて言うなら、須藤の暴走のストッパー、柳にとっての弄り相手ってところか。なんという損な役目。
話は変わって、翌日。今日は土曜日。学校は休みである。それでも学校は開いているので、部室に呼び出されて捜査の続き。井上くんは私用のため来れないだとか。いや、もしかして来たくないだけなのか?・・・分かるぞ、その気持ち。
「で、上村は?」
「昨日は連絡が取れなかったわ。ま、仕方ないか。彼の場合は。」
「ってゆうか、なんでアイツはそんな特別なの?アタシらはほぼ毎日来てるのに。」
「アイツは出来る奴だからいいの。それに、あんた達も毎日来る必要はないわよ。困ってる人を見捨てるような、悪人のような度胸があるならね。」
「・・・柳ならそういう度胸ぐらいあるだろ。」
「ええ、あるわよ。アタシがここに来てる理由は単純に、長瀬、アンタを虐めるためよ。」
「もう来るな、お前は。」
相変わらずひどい。それと引き換え、須藤の方は昨日と比べて大人しくなってるな。どうやら昨日はしゃぎすぎた事を反省したらしい。いや、疲れただけかな?どっちにしてもありがたい。
「それはともかく、今日はどうする気なのよ。」
「うん、昨日の夜から考えてみたんだけど、やっぱり聞き込みしかないと思うの。心無い人が拾ってる場合、お金だけ抜いて既に財布自体は捨ててる可能性が高いから、ちゃんと管理してくれてるような人に拾われてることを祈っておくしかないわ。」
「だろうな。あ、そういえば、財布の中身って何が入ってたんだ?聞くのを忘れてたけど。」
「現金と学生証だけだそうよ。シンプルね。金額は1000円ぐらいだって。」
「それだけだったら必死になる必要は無いんじゃない?被害は小さいんだし。」
「ダメだよ!中身だけならまだいいらしいけど、財布自体は大事な物だって言ってたんだから!」
「いつ聞いたんだ、そういうこと?」
「電話で聞いたのよ。昨日の夜に。」
既に連絡先は聞き出しているらしい。俺の知らないところでこういう事しっかりしている。でも、もう少しメンバーにも分かりやすく行動してほしい。
「じゃあ、最悪財布だけでも見つかればいいんだな?」
「そういうことね。とにかく聞き込みに行くわよ。」
「はいはい。」
基本休みである土曜でも、部活やゼミの活動等で学校に来ている人は少なからずいたので、三人バラバラになって、片っ端から聞き込んだ。2時間近く動き回ったが、それでも手がかりなし。一度集まって作戦を練り直すことに。
「人に聞くのは無駄のようね。」
「まったく、とんだ無駄足ね。はぁ、疲れた。」
「さて、どうしたものか。」
「ゴミ箱を探してみようかしら。」
「なんで?」
「中身だけ抜き取って、財布の方は捨ててしまうってことはよくありそうじゃない?」
「それなら学校外で捨てた方が証拠が残りにくいんじゃない?きっと拾い主もそうしてる。だからそれも無駄足になるんじゃない?」
なかなか鋭い読み。けど単に、楽したいだけだろうが。
「確かにそうかもね。でも、もしかしたらあるかも、でしょ。だから、勇、あんたに任せるわ。」
「は!?」
俺っすか!?自分で行かないのかよ!
「私は学外を調べてみるのよ。」
「あ、そう・・・。」
「アタシはどうしたらいいワケ?」
「夏帆にはもう一回、落とし物管理室と交番に行ってきてほしいの。念のため。」
「・・・わかったわよ。」
「よし、解散!捜索再開!」
「その前に昼飯にしないか?」
「あ、それもそうね。」
そんなわけで三人で学食を食べた後、再び捜索が始まった。俺は学内の、須藤は学外のゴミ箱を調べ、ついでにゴミ処理の業者さんにも聞いて回った。柳は管理室と交番を調べた他、学校の周辺も少し見回ったらしい。意外にも働いたんだな。けど、そこまで調べ回ったにも関わらず、とうとう財布は見付からなかった。
午後7時、さすがに疲れたので今日も成果は出せずに解散となった。俺は家に着いて、夕食を取り、風呂に入った後、しばらく部屋で、一人考え込んでいた。誰かが拾ったことはほぼ間違いない、井上くんの財布。落とし物管理室、交番、学校の各教室や敷地内、周辺、及びゴミ箱。そして、今日聞き込みをした人達。どれも有力な情報にすら繋がらない。八方塞がりとなってしまった。
「こうなったら・・・」
俺は携帯を手に取り、あるところに電話をかけた。さすがにこの時間なら出るだろうと思い、一か八かかけてみた。5回ほどコールが鳴ったとき、相手は電話に出た。
「なんか用か・・・?」
一見不機嫌そうに思える態度で電話に出たのは、他でもない、ドラゴン探偵団の4人目のメンバー、上村幸一である。彼の知恵に頼るしかない、そう思ったのだ。
4・助言
もしかしたら須藤や柳が既に連絡していたかもしれなかったが、どうやらまだ何も聞いてないらしく、俺からの連絡が最初の連絡だそうだ。ともあれ、今回の出来事について、現時点までの状況全てを話した。そして、これからどうすればいいかを聞いてみた。
「何かいい案はないか?」
「ないな。」
「即答!?」
「無いものは無い。」
あまりにもひどい回答だった。じゃあ何?今までと同じこと繰り返せと?問い詰めたところ、
「そうだ。」
・・・非常に萎える回答である。
「今回ばかりは拾った人間に主導権がありすぎる。俺たちに出来ることはほとんど無い。今までの行動を地道にこなして、見つかることを祈るしかない。・・・短くても、財布を無くしたという、木曜まではな。」
「短くても木曜まで?それは何の区切りだ?」
「分かるだろ。」
わかんねぇよ。だから聞いたんだ。
こいつの一番嫌な所はここだ。重要な所、確信に迫るところは教えようとしない。焦らしてるのか、何なのか。
「なんでそんな勿体ぶるんだよ。」
「別に。」
腹立つなぁ、もう。・・・もしかしたら、適当に言ってみた、だけなんじゃねぇの?上村の奴、別に天才というわけではなく、あくまでも、4人の中では比較的、頭が切れるだけだから。
「あ、そうか。木曜に井上くんが受けていた授業に出ている学生全員に当たってみるってことだな?そうだろ。」
「違う。」
もういや。
「はぁ、もういいよ。」
「そうか、なら、切るぞ。」
「その前に一つ。来週は活動には来るのか?」
「1、2回は来れるかもな。」
「わかったよ。じゃあな。」
結局、妙案を得ることもなく、電話を切ることになった。ダメか・・・。けど、やはり気になる。木曜まで?聞き込みをするのでもない?その事を考えながら、俺はそのまま眠ってしまった。
次の日の日曜日、須藤に上村から聞いたことについて、電話で話してみた。
「中途半端な答えね、彼らしいわ。」
「感心するところじゃない。おかげで謎が増えてしまった。」
「そうでもないわよ。」
「え、わかったの?」
「だいたいね。」
やはり代表、テンションだけの存在じゃない。意外にも頭の良さはナンバー2なのだ。頼れる!
「全員、脅せということね!」
前言を撤回しよう。乱暴さナンバー1だ。
「いや、絶対ありえねぇ。」
「うーん、我ながら良い閃きだったのに。」
もしかしてコイツ、元ヤンキーだったんじゃねぇの
?
「あはは、やだなぁ、ジョークよジョーク。」
「・・・」
「ごめんね、ほんとは全然思いつかない。でも、取り敢えずは言われた通りにしてみたらどうかな?いい加減な事は言わないはずだから、彼は。」
むう、そうするしかないか。心のモヤモヤが残るのは嫌だが、どうしようもないのは確かだ。
「それじゃ、私はこれからバイトだから、もう切るね。バイバーイ。」
「ああ、じゃあな。」
須藤にも思い浮かばなかった。となると後は柳しかいないのだが、正直、アイツには電話したくねぇ。日曜日にまで弄られるのはごめんだ。
そうしてこのまま日曜も終わり、月曜以降も同じような捜査を空いている時間にこなしていったが、結局見つからず、メンバーも井上くんも諦めかけていた。
5・思わぬ結末
ついに問題の木曜になったのだが、朝に上村からメールが届いた。全員に。内容はこうだ。
〔今日は財布探しはしなくて良い。井上にもいつも通りに過ごすように言っとけ。〕
何もするなと?何で?ますますわからない。柳も須藤もわからないようだ。
・・・・・・そして、その日の夕方。授業が終わった後。
井上くんから報告がきた。なんと財布が見つかったのだ。そんなあっさり!?信じられない!どこで見つかったのか聞いてみると、
「先週、2講時目の講師が、授業の終わった後に財布を見つけて、そのまま預かってたみたいです。自分の担当している授業を受けている学生の物なら、次の週に直接渡した方がいいと思ったらしく、管理室には持って行かなかったらしいです。」
・・・なんということだ。俺たちは取り越し苦労をしただけなのか。ちなみにその講師は非常勤らしく、木曜以外は学校にはいないだと。
「よかったじゃないか、見つかって。」
久しぶりに部室に顔を見せた上村は、淡々と言った。
「・・・お前、分かっていたのか、この事を。」
「可能性があると思っただけだ。もし違ってたら、もう諦めるように言うつもりだったさ。」
「・・・もういや。バカバカしい。アタシら何のために行動してたのさ、いままで。」
「まあ、いいじゃないの。無事見つかって。よかったよかった!」
それでも素直に喜べないな、これじゃあ。今回、結局ドラゴン探偵団は役には立たなかった。それだけが心残りになったな。
「いや。でも、お前らが必死になって探してくれてる姿は少なくとも、井上を少しでも安心させることができたんじゃないのか?」
「え?」
上村から意外な言葉が出た。
「ん、そうかもね。」
須藤が嬉しそうに納得した。柳は機嫌悪いままだが、まあ、これ以上愚痴は言うまい。
「そんなもんかな。」
いや、そう考えるしかないな。今回、自分達に報われる物があるとしたら、これしかないだろう。
平和な土地にある大学の、小さな探偵サークル『ドラゴン探偵団』
次なる依頼はどうなるやら。彼らの元に、大事件は果たして来るのか。
終
探偵サークル・ドラゴン探偵団
いかがでしたか?探偵というワードを見て、推理物かな?と思った方もいるでしょうが、自分はあまり頭はよくないので、しょっぱなから推理物は厳しいと思ったのでコメディ寄りにしてみました。
シリーズ物にしようかどうかは気分次第ということで。