大切なことほど口に出せない斗紀はそのせいで遠くに引っ越すことになった彼女と別れるが、どうしても彼女のことが忘れられない。 そんな彼がみつけたのは「想印堂」という店のホームページだった。 彼はそこに書かれていたある一言で、その店を訪れることを決める。 そこで出会った店主の「いのりさん」。 斗紀は夏休みに何故か想印堂に泊まり込むことになる。 そこで出会うのは大切なものを失った人たち。 いのりさんは彼らに何をするのか。 想印堂とはいったい何なのか。 そして斗紀はいったいどうなるのか・・・ ―――――――あの時をもう一度 取り戻したいと思いませんか――――――――――
妻に言われて、仕方なく出かけた犬の散歩。・・・けれど、何も思わず辿り着いた公園で、私は奇妙な出会いをした。 ・・・何気ない、ささやかな、ちょっとした夫婦愛のお話です。