魍魎側からの誘いに揺れる水臣。それを察した理の姫は、自らを殺すことの出来る神殺しの宝剣・残照剣の存在を彼に教え、誘いに乗るのであればその剣で自分を殺してから行けと言う。そのころ真白は、舞香の絵のモデルを務める傍らステンドグラスを教えてもらい、剣護たちと束の間の平穏を味わっていた。
無職になった男がとある年のダービーでの出来事を思い出す。 第80回日本ダービーに不振に喘ぐかつて天才と呼ばれた騎手が一番人気の馬で挑む。 14万人近い観客が見たその先はとは……。
縁(えにし)を結んで 集った人を 家族と呼ぶと / 縁に引かれて 集った家族が 日々憩う場を 家と呼ぶと / 縁のあやに 笑って泣いて / その家で その家族らが / 歳月かけて紡いでいくもの / それが家門だと / 崇めるものでも けなすものでも 決してないと