林道は相変わらず両脇に草が生い茂っている。 車高の低いセダンだと視界を狭められているようで、走るのが怖かった。 しかし今回の車は車高も、もちろん視線も高く、まだ薄暗い今時間でも景色を広く見渡せて怖さは無い。 怖さは無いのだが……私は今、何かを思い出しかけている。
田舎での法事の帰り、田岡が夕暮れの迫る山道を運転していると、今時珍しいことにヒッチハイカーに出会った。どうしようか迷ったが、特に急ぐ用事もないし、交通量も少ないので乗せることにした。 近づいてみると三十代ぐらいのやせた男で、顔が青白く…
短編の思うままに書いたものです。 明日、世界が終わるとしたら何をしますか? この、質問に答えはありません。 自分が今まで生きてきた事、それは全て必然的なものではないと思います。 いろいろな偶然から生まれた私たち。 歩んできた道のりを振り返ってもらえたら幸いです。
友情と恋愛の境目はどこなのだろうかということについて、思ったことを書いてみました。
オドロ山には鬼が住む。 人は鬼を怖れて、毎月鬼に供物を捧げた。 食べ物、酒に、金品色々。 時には生け贄として女子供を鬼に捧げた。 ある日鬼に捧げられた、一人の少女。 鬼は少女を一目見て、一瞬で恋に落ちてしまった。
どうもどうも、ご苦労様です。あ、はい、免許証ですか。これです。えっ、違う、こっちじゃない方の。ああ、警察は警察でも時間警察の方ですか。はい、タイムマシンも普通免許です…
モンスト学園とは関係無い、とある王国での、一組の男女の物語。思いは交錯し、すれ違い、期待通りには行かない。バッドエンドしかない、絶望の一節。