美しき地獄の縫い方

高橋キエ

軽い気持ちで入社したアパレル会社。
ブスの罵られ、給料明細を勝手にみられる。若い女性との戦い、不安神経症など。
地獄への縫い方をお教えします。

地獄への入り口は、華やかで美しい

今、こうやって絵や文章を書こうとなった原点でもあるかもしれない。
そんな話を記録に残そうと思います。

それは、フリーで仕事をするか、会社員として働くか
悩んでいたあのころの私。

たまたま見た雑誌に
アパレル会社がデザイナーを募集していた。

「こんな会社で働いたら楽しいだろうな。」
「自宅からも近いし、通勤も楽にできる。」

安易な気持ちで応募した。

希望していたブランドは、ナチュラルで女性らしく
かといってOLぽさもなく、カジュアルに着れるブランドだったため
面接官も思い描いていたような、終始笑顔で物腰の柔らかい女性たちばかりだった。

3ヶ月間音沙汰がなく、落ちたのだろうと諦めかけたとき
採用の電話がかかってきた。

「希望しているブランドではなく、**に決まったのですがいかがですか?」
「はい」

何も考えず、返答して電話を切った。

冷静になってからどんどん顔が蒼ざめて行く
?!?!?!?!?!?!

採用になったブランドは、私は足を踏み入れたことがないほど
高級で洗練したブランドだったため調べれば調べるほど不安になったものの
(私ってすごい・・)と親、彼氏、親友に自慢しうぬぼれ
すごい人たちと仕事ができる。
プロな世界に入れる。

たのしみだ!!!!!

浮かれ、根拠のない自信にあふれていた。

甘い蜜には罠だらけとはよくいったもの。
これから長い間続く暗黒時代への招待状だとも知らず
ただ浮かれていました。

(続く・・・)

美しき地獄の縫い方

美しき地獄の縫い方

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 時代・歴史
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-01

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