なぜ、今この時代にフンコロガシは糞を転がすのか。糞を転がさなければならなかったのか。フンコロガシが自らの使命を語り尽くす独占インタビュー。
ものすごい暴れ方をするフィットネスマシーンに乗った瞬間、私は窓を突き破り、隣家の庭まで弾き飛ばされた。いつもそうだ。妻は肝心なことは何も言ってくれない。
ペナントレースの天王山。敵チームのしぶとい5番打者に対して、酢飯ブレーブスの捕手・塚本が投手に出したサインは、外角低めのトロ。しかし、エースナンバーをつけた浅利は首を振る。自らの決め球である、カッパ巻きに拘泥していたのだ。
博多では、ついにめんたいこが禁止された。日常の閉塞感からめんたいこがどうしてもやめられず、ついこっそりと食べてしまうカズノリは、その様子を覆面パトカーに発見されてしまう。尋問する警察官の声はどこかで聞き覚えのある声だった——。
天才発明家・真辺誠四郎。自ら「今世紀最大の発明」という、『革命ソース』がついに完成した。どんな野菜をもおいしくしてしまうという、その革新的なソースとは……。
取り巻きらが異常に気をつかうピリピリしたムードの中、スタジオ入りした声優界のドン西園寺。脇を固める演者らが無難にテイクを重ねる中、西園寺は満を持して、自らのセリフを放つ。
萱島太一18歳。今年の春から大学生としての生活がスタートする。上京することに大きな不安と大きな期待が入り交じりながら、新生活の準備を始めていた。大好きなバットとグローブ、新しい鞄に新しい手帳。全てが青春の一欠片となっていく。
鎌倉の街並みと豊かな自然。歴史ある寺や神宮。 喫茶店の珈琲と紅茶。事件は解決しない、解答するだけ。相談として持ってくる事件の推理を解答するだけの喫茶店相談所。個性ある登場人物たちが相談と解答をご用意しております。
22歳のころに書いた小説ですが、あまりに支離滅裂しすぎていて封印していました。30代になったので、公開(後悔)しようと思いました。