泥の中から
分離した彼女は
土着的だ
田舎者だ
黒くて鮮血ではない赤がよく似合う
到底女とは思えないような吠えかたをする
優しさを勘違いし生きてきてしまつた
透明だ
透明だ
遠く見ていた
誰も見ないような遠く 遠くを
私の中で何かが産まれて
愛されずに消えていくのだと云つた
全てをすてた
彼女は
僕で
僕は彼女の一部なのに
泥のなかからまだ
花を咲かすことができない
泥の中から
土着的だ
田舎者だ
黒くて鮮血ではない赤がよく似合う
到底女とは思えないような吠えかたをする
優しさを勘違いし生きてきてしまつた
透明だ
透明だ
遠く見ていた
誰も見ないような遠く 遠くを
私の中で何かが産まれて
愛されずに消えていくのだと云つた
全てをすてた
彼女は
僕で
僕は彼女の一部なのに
泥のなかからまだ
花を咲かすことができない
泥の中から