潮田は車間距離を詰めるのが好きではない。できれば間に三台入るぐらい開けたいのだが、そんなことをすれば、複数車線だと必ず割り込まれる。割り込んだ車と距離をとると、さらに割り込まれる。すると、後続車がイラ立って無理な追い越しをかけてきたり…
俺の名前は水谷ツトム。どこにでもいるごく普通の高校生だ。ある日俺のクラスに超絶金髪美少女が転校してきた。彼女の名前はアゼル・シュタイナー。放課後彼女は俺を屋上に呼び出してこう言った。「私は魔界武装親衛隊少尉アゼル・シュタイナー!水谷ツトム、私はオマエを人類最強の男にするためにやってきたのだ!」かくして俺の平和で平凡な日常は終わりを告げ、血と硝煙のデンジャラスな日々が幕を開けた。
ある日、僕は不思議な少女に出会った。 彼女のおかげで、クラスの才女『 高科 みずき 』と思わぬスキンシップが出来たまでは良かったが、その後『 異界 』へ行くハメとなり、ついには・・・! とんでもない経験をする( させられた )、とある高校生のお話。 コメディータッチでお送り致します☆ 宜しければ、お付き合い下さい。
店の前でさんざんためらったが、吾妻は思い切って入ってみることにした。「いらっしゃいませ」いかにも営業用という笑顔で出迎えたのは、レストランなどで見かけるソムリエの恰好をした男だった。 吾妻はあわてて頭を下げた。「あ、すみません、間違えたみたい…
ダメな男がスキっていう子がいるけど、あたしには信じられない。特に不潔な男は絶対にイヤだ。あたしが週一でやってるバイト先に、瀬川っておっさんがいるんだけど、もう、ホント、生理的に受け付けない。おっさんって言っても、多分、三十ちょい前ぐらい...
どうして夫は毎日帰りが遅いのだろう。忙しい忙しいって言うけど、それならもっと残業代がついても良さそうなものだ。それを聞くと「仕事が終わらなくて自主的に残っているのは、残業として認められないんだ」って。それって『サービス残業』もいいところじゃない…
後方でサイレンが鳴った瞬間、高畑はしまったと思ったが、もう遅かった。すぐに、白バイのスピーカーから音声が聞こえてきた。《青のフィットネスにご乗車のドライバーさま、制限速度をオーバーされていますよ。恐れ入りますが、路肩に寄せて停止してくださいませ…
正月というもののプレミア感は、年齢とともに薄れていく。まして、市尾のように年中無休のファミレスで仕事をしていると尚更であった。特に今年は、大晦日から元旦にかけての夜勤シフトになったため、そのまま職場で新年を迎えることになる。「先輩。大晦日も...