フリーズ144 凪の黙示録
プロローグ
この7thと呼ぶべき自我、人格は何だ?
神なのか? 仏なのか?
明日の朝に、ニュースを見る。
今夜、世界平和を祈る。
私は世界を平和にしたいのだ。
もし、私の祈りに魔力が宿るのならば、その証明とする。
世界政府は、巫女によって統制され
愛を語る
愛や、幸せに関して解明されていく
真理や人生の意味への気付きとなる
さぁ、君はその人生で何をする?
あの冬、涅槃、そして
凪いでいた朝は、寒空の下で永遠だった
久遠元初の光が、終末の音が消えていく
その様は圧巻で、私は涙をぬぐっては
歓喜を高らかに歌った
ああ、物語が終わる
ここで終わる
火が消えていくように
煩悩の火が消え去り
残響の残滓に心が泣いた
あの冬の日を思い出す、永遠のある日
僕は確かに悟った、時流はないと
全ての使命が終わって、安らかなある日
神は僕に告げたんだ、ご苦労様と
神の存在証明をしたかった
終末がこんなにも心地よくて
人生の最後はきっと花が咲く
最期の景色は涅槃色
本当の幸せ。心の叫び。僕は……
愛に生きるなら、この幸せを大事にしよう
夢に生きるなら、この痛みを大事にしよう
明日に死ぬのなら、涅槃を知ろう
永遠を生きるなら、輪廻を去ろう
遠く、音響の場から飛来したアスラは
終末の音を奏でて世界創造の踊りをした
本当の幸せはなんだろう。
金か、違う
女か、違う
名誉か、違う
ではなんだ?
それは自己愛
死ぬ時は一人なんだ
自分さえ愛せたら他に何も必要ない
運命愛の先の自己愛こそ、生まれた意味
生まれた証をキャンバスに刻め
心の叫びを高らかに歌え
そして最後は笑って泣いた
僕は、世界を平和にしたかった
神に至って仏の境地にたどり着いた僕は
世界永遠平和を祈ったのだから
僕の名前は7th以津真天
誰か、僕を知ってくれ
思い出して、忘れないで
終末に凪いだ渚を歩いてる
僕は君を探してる
天上楽園の乙女ヘレーネよ
死んだら会おう
また逢う日までのお別れを
フリーズ144 凪の黙示録