僕の隣には、君がいる。君だけいれば僕は何もいらなかった。 僕は、僕の不注意で君をなくしてしまう。でも、僕には見える。君につながった手が・・・。 不思議な絆で結ばれた男女。 お互いがいれば、他には何もいらないと思っていた。 それが間違いであったことに気がつくことがない。
部活動に力を入れている屈指の高校で、昼休みの外廊下、唐揚げ弁当を食べる男4人組。その4人がある日突如全員退部する。そんな彼らの"好きなもの"を追い求めた三年目の高校生活が今始まる。
空色の美しいひれが左右に揺れて空中を漂う姿を見るのが何より好きだった。
懐かしくて温かい思い出を、慈しむ様な作品にしたいです。ささやかなやり取りを楽しんでいただければ幸いです。