あかり
夜。
わたしは暗闇の中を歩いている。
足元がみえない、暗闇の中を歩いている。
心。
そこは心を模しているようだ。
わたしの心をそのまま、映しだしているようだ。
わたしの心はこんなに、どうしようもないのか。
どうしようもなく、ふるえている。おびえている。
こわい、こわい。
どこを目指してもいきどまりに思える
恐怖にいまにも、窒息してしまいそうだ。
たすけて、たすけて。
あかり。あかりをさがさなきゃ。
はやく、みつけなきゃ。
呼吸を正常にもどしてくれるあかりを。
足元を照らしてくれるあかりを。
あかりを、あかりを。
わたしをとらえてくれる、ひとつのあかりを。
あかり