子供の頃、6本指の男の子がいて、私はその子に憧れていた。 何か自分だけの特別なもの。私だけの大切なもの。 私はずっとそれが欲しかった。 ある日、健康診断で見つかった小さな肝のう胞。 それは私を幸せにしてくれた。
皆さんは、たまに記憶喪失がテーマの物語を目にすると思う。 だが、実際に目の当たりにすることは稀であろう(実際に起こると面倒だろうが…。) これは、そんなことがひょんなことで起こってしまうという物語。