「幻聴詩」三篇

「幻聴詩」三篇

初投稿になります。
自由詩にカテゴライズしていますが、なんかめちゃくちゃなっておりまして、その理由は、私が聞く幻聴を書き起こしている箇所があるからです。
よって意味が通らない箇所もございますが、私の頭の中はあこんな感じですよ、という自己紹介も込めて、ここに投稿いたします。

なんと美しい断線

『あいつを裏切るわけにはいかないから』
 それ、いつまで言ってんの? あれから何年経ったと思ってんの?

 諸君、時代は変わったのだよ。
 君たちはこの新時代にきちんと追いついてきているかい? 
 然るべきアップデートを行っているかい?
 これが案外難しくなってくるのだよ、老化というのが発生するとね。

 断線したケーブルがもはや電流を通さないように、
 時代に付いていけないものは古くて役立たずな人間と認知され、
 じきに『老害』などと呼ばれるようになり、
 死を待つことくらいしかすることが無くなってしまうのだ。

 そうして彼らは酒を飲み、泥のように眠るが、それでも太陽が昇ればまた生を享受する。
 死んだように眠る彼らは、死を待ちながらも現代医学に生きながらえることを強要されている。

 おはようございます。

幻聴さん曰く

 腹が跳ねるように痙攣する
 彼女の脳は死んでいる
 いつまでもどこまでもありがとうございますカラオケアプリ採点祭

 だから気をつけろと
 (I told you so!!!)

「褒めてもらえたんだ! 物凄く褒めてもらえたんだ!
 久しぶりに自分の作ったものが評価されたんだ!」

 からの、『死ねば良いのに』
 見事な手のひら返し。
 いや、僕は分かっているよ? この声が幻聴だってことは。
 僕だって一応この症状とは二十年の付き合いだからね。

 でも折角の賛辞を、あいつらはスポイルしていった。

 お見事な有言不実行動物。

 YEAH 僕らの有害物質。

 僕らの有害物質!

売りまくれ売りまくれ、命の叩き売りだよ

 皆おしなべて低めの価格、せいぜい4桁。
 こんなところで謙虚になってどうする気?

『私の命の値段は4800円です』

 かと思えば、

「なんでこの俺の命がたかだか一億で売れ残るんだ!」

 と吐き捨てる輩もおる。

 割と狂ってます、この国のモデスティ。


 僕? 僕は一円に設定して自分で落札したよ?
 だってこんなややこしい命を人様に生きてもらうなんてそれこそモデスティに欠ける。

 また夢に出てきてくださいね。

 See? 僕は本当に、ちょっとだけ頭がおかしいんだ。

「幻聴詩」三篇

「幻聴詩」三篇

「幻聴詩」、と書きましたが、具体的には自宅や出先で聞こえてくる幻聴をスマホアプリに書き起こすことが多いです。 中には過激な連中もいて、「死にたい」とか「殺せ」とかのたまうのもいるので、私はそいつらを「ジェノサイド軍団」と呼んでいます。私の幻聴は、精神疾患・精神障害から来ていると考えられます。幻聴幻覚は辛いですが、たまに面白いことを言ったり見せたりしてくるので、頑張って共生しています。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • サスペンス
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-21

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  1. なんと美しい断線
  2. 幻聴さん曰く
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