記憶の螺旋階段

渡逢 遥

───真理と虚構は相反するものだけれど、真実は虚構の一種だから。

​───嘘か本当かなんて、どうでもいいの。信じているか、いないか。それだけだよ。

​崩れて、
崩れていく。全部、全部。​───全部?

(この痛みが生きている証なんだよ。飢えている証なんだよ。無傷の人間に、愛する能力は無いんだよ。この痛みが、愛の根源なんだよ。)

満たされることは無いんだって、最初から教えて欲しかったな。
二度と、望めないようにさ。

(愛されたいだなんて、よく簡単にいうね。私にとって、愛されたいと傷つきたいは同義だよ。)

忘れて生きるくらいなら、
憶えているうちに死ぬよ。

記憶の螺旋階段

記憶の螺旋階段

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted