その犬は鳴かなかった。声を失っているのではない。ただ、なく機会を伺っているのだ。母親の虐待がもとで、恐怖のために声を失ってしまった赤ん坊。彼らはいつも寄り添うようにぴったりと体をくっ付けて眠る。声を出さなくても、彼らはいつも心の中で会話している。やさしい気持ちになれる超短編。
日常のあるあるをシニカルに描く「ボブとリサ」シリーズ。 ボブ_ケース3・幸せを買う男ーボブにはあるジンクスがあった。それは「悪いことがあれば、大きな幸せは近い」 ある小さな不幸をきっかけに彼はどんどん幸福を掴んでいくように見えたが、、。
日常のあるあるをシニカルに描く「ボブとリサ」シリーズ。 リサ_ケース2・誘いー酔うと自由奔放になるリサ。彼女には酔っ払うとしてしまう秘密があった、、。
シリーズ第六弾。https://slib.net/100529の関連作品のつもりですが、別にこれだけ読んでいただいてもかまいません。ツイッターで一秒おきに「タヒね」ってつぶやく先輩の話です。
――僕は約束を守る、どんな手を使っても。 小説家である「僕」は、少年時代を大きな戦争の中で送った。 かつての仲間との約束、「この戦争を生き残った者が、“メメント・モリ”と呼ばれた僕らの英雄譚を書こう」という使命を果たすため、「僕」は戦争終結から十年経った今、行動を起こす。