喪失

俺は、いつまでこうしているんだろう。いつまで、生きているんだろう。

何を失ったのか、それさえ忘れてしまった。もう思い出せないし、思い出したくもない。あらゆる記憶は呪われていて、あらゆる祈りは絶望に敗れた。

誰かに伝えずじまいだったことがあったな。

「いいかい。最も残酷で美しい凶器は、愛だよ」

喪失

喪失

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-08

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