『任意入院とは精神病院に入院するときの入院形態の一つだ。 他に、医療保護入院というのと措置入院というのがあるが、私は自分の意志で入る任意入院が一番だと思っている。(中略) なぜ入院を繰り返すのかって? 御尤も。 では、私がなぜ入院を止められないのか、お話ししてみよう』 アルコール依存症と診断され入院を繰り返す「私」だが、もう一つ別の、「私」にとってはこちらが本質的な依存症についての告白。精神病院に入院しては繰り返すようになったある悪癖。内面が乾燥し浅薄な人格障害者による、強迫性、反社会性と狂気の独白。
世は戦場と化した。フォースを身に纏う人間は異端者と呼ばれ、力を持たぬ人々から忌み嫌われてきた。‥‥‥両者の戦いから一体何が生まれるというのだ。異端者のほとんどが 人間の形をしているが、極少数、彼等の持つ能力に特化した外見の変化、または全てが異形の形となった者も存在する。ジスは幼少期の記憶を持たない。ただ一つ、彼の能力は偉大であり、畏怖されるものである。世界を創造するのが人類ならば、世界を崩壊に追い込むのもまた人類なのだ。
海を臨めるはずが、窓の向こうは五月雨に煙ってしまっていた。 ベッドに横たわる女の傍らに、その少年は腰かけていた。 私の今回の依頼は、彼を捜すことだった――
海を臨めるはずが、窓の向こうは五月雨に煙ってしまっていた。 ベッドに横たわる女の傍らに、その少年は腰かけていた。 私の今回の依頼は、彼を捜すことだった――
俺の名前は水谷ツトム。どこにでもいるごく普通の高校生だ。ある日俺のクラスに超絶金髪美少女が転校してきた。彼女の名前はアゼル・シュタイナー。放課後彼女は俺を屋上に呼び出してこう言った。「私は魔界武装親衛隊少尉アゼル・シュタイナー!水谷ツトム、私はオマエを人類最強の男にするためにやってきたのだ!」かくして俺の平和で平凡な日常は終わりを告げ、血と硝煙のデンジャラスな日々が幕を開けた。
僕の街。僕が生まれ、僕が雨を知り、雪を知って、空の青さを一番多く見た街。初めから、今の瞬間もずっと僕にへばりついた薫りや感情も、すべて教えてくれた街。僕が暮らすこの街の名は「くらげ町」と呼ぶ。正確に漢字にしてみると、「暗気町」と書く。くらげ町には、いつも海が隣り合わせになってあった。僕が生まれた頃から、あの海はあの海のままだった。僕の街。僕が母を知り、言葉を知り、子宮の中を忘れた街。つまり僕の故郷を、説明するとそんな街だった。
ある日、悪魔バエルの部屋に、数百年ぶりの人間の生贄が送られてきた 若い女な上に処女――生贄としては最高級の一品だが……それを代償に叶えて欲しいはずの『願い』が届いていない 信心の薄いこの現代に、人間を生贄にした者は一体誰なのか。そしてその願いとは? 一方、突然悪魔の世界に送られてしまった生贄――六路木結 『願い』が判明しない以上、まだお前を受け取れず、場合によっては人間界に戻さなければならないかもしれないとバエルは言う どうなるかわからない状況の下、最高級の生贄である彼女を迎える魔界とはどんなところなのか? 暇を持て余す悪魔に訪れた、ちょっとした暇つぶしの物語
アイモの里の民はみな、それぞれ自分の木を持っています。 その木に花を咲かせることが民の仕事なのですが、どうしたことか サキの木にだけ、花が咲かなくなってしまいます。 その原因を探るため黒んぼ山へ旅立ったサキが知った事実とは…。
大罪と死神のもうひとつの物語に登場する人物たちのスピンオフとなります。恋愛ものですが、暴力的な表現がありますので苦手な方はご注意ください。