本当の好きな人

朱夏は高校になって好きな人ができるが、片想いが長くて感情が薄れていく―――…
どうしたらいいのかと迷っている時に新たに気になる人が出来る 。

友達

初めまして、蒼井朱奈です。
ついに!高校生になりました!(まぁ、定時制だけど!)友達頑張って作らないとな…。
私、友達作るのは苦手ではないんだけど、オーラが暗いんだよね…。中学時代の友達が言ってたらしい。
定時制だからクラスの人数が20人なんだよね…クラスも二組しかないし(笑)
「みんな仲良くしてしろよー。以上。あ、あと次体育だから。」
先生なんですかその適当なのは!!!まぁ楽だから良いけどさ。
いっせいに皆が移動して教室に向かった。
今がチャンス!誰かに話しかけてみよ!
「ねぇ!私場所よくわかんないから、一緒に行ってもいい?」
よっしいけた!!!
「いいよー。」
「おっけー!」
「私は蒼井朱奈!よろしくね!」
「私は桜宮三毛。よろしくね。」
「うちは伊野タ乃江ッスよろしくッス。」
よかったー。これから仲良くなれそう。
てか次早速体育とかありえんわ!先生どうかしてる!
「今日の体育なにすんだろー。体力使いたくないー!」
三毛ちゃんがそう言った。
「うちもやりたくないっスー!」
夕乃江ちゃんが続いてなげいた。
私もだよーーー!
くだらない会話をしていると運動場に着いた。
地獄のはじまりじゃーー!
「皆整列!!」
ササッ!
皆がいっせいに走り出し砂ぼこりができた。
「んじゃ、今日は50m走やります。
その前に、これから来た人から3周走って整列をするように。
今から皆走ってねー。」
皆がグラウンドに走り出した。私も皆に合わせて走り出した。
「ハァハァ…ハァ………ハァカハッ。」
き、きついよー!
三毛ちゃんと夕乃江ちゃんはめっちゃ余裕だし!運動得意なのかな?
あ、あと1周…
「ハァハァ…ハァハァ……。」
お、終わったーーーー!ハァハァ…。
整列しなきゃ!
はぁ――――…。50m…走。

体育・50m走

今皆順番にやっている。次は私の番だ!
私足遅いんだよね…。やだなぁ。
「次、蒼井朱奈。」
「はい。」
「位置についてよーいドン!」
ダッ!
「ハァ…クッ!。」
もっと早くいけー!!
私は息が切れるほど強く走った。
ピッ。
「ハァハァハァ…ハァ。」
結構いけた気がする!
先生に見せてもらったら、9秒だった…。
ぬわっ!きゅ、9秒だと!?いけたと思ってたのに。
「次、桜宮三毛。」
三毛ちゃん!多分足速いだろうな…。私と違って…。
「はい。」
「位置についてよーいドン!」
ダッ!
「ハァハァ……ハァ…。」
は、速かった!次は夕乃江ちゃんだ。きっと夕乃江ちゃんも
足速いよね。
「次、伊野夕乃江。」
「はいッス!」
元気いっぱいだなぁ。なんか悩みなさそう、あったとしても
悩みふっ飛ばしそう(笑)
「位置についてよーいドン!」
ダッ…ズドッ!!
夕乃江ちゃーん!!!大丈夫かなぁ!?
「すいません、大丈夫ッス。もう1回お願いします!」
なんか大丈夫そう。
「位置についてよーいドン!」
ダッ!
またまた夕乃江ちゃんまで速い!
三毛ちゃんたちの所に行ってこよ!
「おーい!三毛ちゃーん、夕乃江ちゃーん!」
私は、遠くにいる三毛ちゃん達にはっきり聞こえるぐらいの
声で叫んだ。
「おお、朱奈。声でかいな!」
「朱奈ちゃん声デカイっスね!」
「あははは。聞こえないかと思って
かなり大きい声で言ったしね!」
そんなでかかったんだって思った私…。
「それより三毛ちゃん達足速かったね!」
「まぁ、中学の時私ら一緒の部活だったしね。ちなみにテニス部。」
「そうそう、かなりキツかったっスよー!朱奈なら絶対
耐えらんないッスね!」
へー。同じ中学だったんだ!確かに私じゃ耐えらんないな…。
「だから、足が速かったんだね!羨ましい!」
「そういえば二人は何秒だった?」
「うちは7秒9ッス!」
「速いね!!!7秒だいだなんて!その速さ分けてくれー!」
「私は8秒だよ。」
「三毛ちゃんも速い!はぁ…羨ましい…。」
「羨ましいなら部活、運動部に入ればいいじゃないッスか?」
う、運動部!?
「いや、やめときます!」
私は即答でそう返した。
「即答だな!…ってか、次男子だな。」
あ、ほんとだ。話してて気づかなかった。
男子は皆速いな…。
なんか1人前髪で顔が見えない1人いる。髪肩まであって長いし。
「夕乃江ちゃん。1人前髪長い人がいるね。目痛くないのかな?」
「ああ、祐與ッスね。あいついつも顔見えんッスもん。」
ってことは同じ中学だったのかな?どんな人だろう。お腹も少しプニプニしてて
つんつんしてみたいし掴んでみたい…。むっちゃいいお腹しとる!
「夕乃江ちゃん達と同じ中学だったの?」
「うん!。」
「へぇ…。」
「皆集合!今日はこれでおしまい!教室に戻ってー。」
先生が終わりの言葉を言って、皆ぞろぞろ教室に戻って行った。

教室・気になる人

私は、教室に戻り自分の席に座り次の教科の準備をした 。
「次は数学かぁ。」
私は、そう呟き、『はぁ。』と重いため息をついた。
私は数学無理なんだよね。中学では10点もいかなかったぐらいだし。
ここは、ちゃんと1対1で教えてくれるって言ってたけど
数学伸ばせるかなぁ。
三毛ちゃん達は数学得意なのかな?聞いてみよ。
三毛ちゃん達とは席が近くて暇な時はよく話している。
「三毛ちゃん、夕乃江ちゃん!数学って得意?」
私はそうたずねた。
「私は得意じゃないかな。数学とか呪文にしか
聞こえないもん。」
三毛ちゃんは『あははは。』と笑った。
「夕乃江ちゃんは?」
「うちは、ダメっスね!」
夕乃江ちゃんは満面の笑みで言った。
「やっぱそうだよね。」
私は夕乃江ちゃんにつられて笑い返した。
時間を見ると1分前だったので、私は前を向き、座り直した。
ガラッ。
ドアが開いた。
「数学を担当する橋本だ。よろしく 。」
先生は挨拶をし、黒板に授業内容を書き始めた。
私は写そうと思いノートを開いた。
周りが気になったので斜め前を見たら、祐與君が居た。
同じクラスだったんだ。それにしても、前髪長いな。
お腹も気になるし。なんか最近祐與君が気になるな。
って…ダメだダメだ!授業聞かないと!
「えーと…。これはこうで、こうして……。」
ふむふむ。そうゆう事ね!結構分かりやすいかも!
これならいける気がする!先生丁寧だし。
キーンコーンカーンコーン────…。
あ、もう終わりか。
「朱奈ー。数学どうだった?先生分かりやすかったから
出来そうだけど…。」
「私も出来そう!先生丁寧だし。」
「うちもまぁ、多分…?いけるッス!。」
「あ!そういえば、隣のクラスの三谷本風亜が朱奈の
メアド知りたいって言ってたからあげたけどよかった?
三谷本が『もし、いらなかった消していいよ。』って言ってたけど。」
三谷本風亜?誰だろう。
「いいけど。なんで?」
「三谷本が朱奈に一目惚れしたらしい。」
「ま、まじッスか!?」
「え!ホントに!?」
み、耳疑うよ!私が好きだなんて!どうすればいいんだろう。
私は祐與君が気になるし、三谷本君には会ったことないし…。
「本当本当。」
三毛ちゃんは本当って言ってるし、本当なのかな…?
───────────…………。
「そういえば部活どうする?」
「うちらは、バトミントン部にするッス。残念ながらテニス部
なかったッスから…。」
そっかー。夕乃江ちゃん達はバトミントン部かぁ。
「私はどうしよう。」
キーンコーンカーンコーン────…。
チャイムが鳴った。定時制は休み時間は10分しかないから
短い。
私は席についた。
「今日はこれで終わります。さようなら。」
挨拶をして、皆いっせいに帰っていった。
私も帰ろうと思い行こうとしたら、同じクラスの女の子
1人に呼び止められた。
「ねぇ。朱奈ちゃん!」
「なに?」
18才ぐらいの年上の子だった。
「ごめんね。急に声かけて!」
その子は必死に謝っていた。
「全然大丈夫だよ!」
私は笑顔で返した。
「私は近藤早百合。よろしくね!朱奈と話してみたくて!」
「そなんだ!じゃあ一緒に帰ろ!」
「うん!」
私は早百合ちゃんと帰る事になった。
早百合ちゃんとは話が盛り上がり仲良くなった。
早百合ちゃんと私は別方向だったので別れた。
ガチャ。
「ただいまぁ~。」
私はお風呂に入ってご飯食べて、疲れたのでもう寝ることにした。

祐與君

ピピ……ピピピ…………ピピピピ。
───────────……。
「ん…n……。
.........ふぁ~。朝か。」
朝キツイな。
学校は夜なんだよね。定時制で夜間だから。
暇だなぁ~。…………バイト始めようかな!。何のバイトしようかな?
体力つけたいから動くのがいいし。
コンビニでいっか!…とりあえず置いといて。
祐與君…。なんか、かっこよく見えるかも…。これって好きなのかな?
感じ外なのかな…?それに三谷本風亜君に告白?されたし。
三谷本風亜君は見たことないから、ネットの知らない人と連絡
取り合ってるみたいですごく嫌なんだよね…。さっきから重いため息
ばかりつく。三毛ちゃん達に三谷本君のこと、ネットの知らない人と
連絡取り合ってるみたいで嫌だって言おうかな?
「眠い…。」
私は重いまぶたを閉じた。
しばらくして私は起きた。
「もうそろそろ学校か。準備しなきゃ!」
私は外着に着替えた。今日は白い長袖に胸元にフリルがあって
下は花柄ミニスカート。
私は、鏡に身体を向け『良し。』と呟いた。
時間になったので学校へ向かった。
「三毛ちゃーん。」
私は大声で三毛ちゃんを呼んだ。
「朱奈。」
「偶然だね〜。」
「だね。」
少し沈黙が続いた後 、三谷本君の話を持ちかけた。
「あのさぁ…。三谷本君の事なんだけど、ごめんネットの人と
取り合ってるみたいで嫌だから。」
「そっか〜。じゃあ言っておくね!」

~休み時間~

「おーい、朱奈!」
私は次の準備をしている時に三毛ちゃんに呼ばれた。
「ん〜?」
「風亜に言っておいたよ!」
「ありがとう。三毛ちゃん!」
「祐與ー!」
男子が大声で祐與君の名前を叫んだ。
「うるせぇー。」
祐與くん…。かっこいい…。
これって好きでいいんだよね。後で三毛ちゃん達に聞いてみよ。
祐與君たちは何処かへ行ってしまった。

~放課後~

「三毛ちゃん!夕乃江ちゃん!あのさ…。聞きたい事が
あるんだけど、私、祐與君を見てるとドキドキしたり…祐與君の事
ばかり考えたりするのって……好きって事だよね!?////」
は、恥ずかしい/////
「好きって事なんじゃないっスか?だって祐與の事ばっかなんスよね。
ってか祐與の事好きなんだ!」
「私も夕乃江と同じ意見。」
「うち、全力で応援するッス!。」
「ありがとう!////」
ふぅ〜…。なんとか言えたけど、恥ずかしい。
私は自分磨きに頑張らなきゃ!

偶然

今は学校に行く前の準備中で髪をしばっている。
好きを自覚した私はいつも以上におしゃれで行こうと思い服はベースは白で腕が透けてて、赤いミニスカートに足首位のフリルが付いた靴下に薄い赤のパンプス。最後にナチュラルメイクをして完成。時間になったので私は行ってきますを言って家を出た。
私は歩いている間でもドキドキしていた。早く祐與くんに会いたい。自然に歩く速度が速くなった。
「途中です」

本当の好きな人

読んで頂き有り難うございます!
まだまだ未熟ですがよろしくお願いします!

まだ途中のときは、こんな感じに「途中です(*`・ω・*)ゞ」ってやります!!!

すみません。掛け持ちしてます!ちゃんと更新しますのでよろしくお願いします!

本当の好きな人

学校生活の中で恋愛やたまに友達関係がでてくるストーリ。 恋なのかもわからない朱奈。その気持ちをさ迷い本当の恋を見つけていく。 ごく普通の恋愛、友情____…。朱奈はどうしていくのか。

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-31

Copyrighted
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Copyrighted
  1. 友達
  2. 体育・50m走
  3. 教室・気になる人
  4. 祐與君
  5. 偶然