広大な森に囲まれた国、グラディア。 モース家は、神の血を継ぐ王族として、数百年にわたり国の頂点に君臨していた。 38代目の国王が誕生して間もなく、「満月の巫女」と呼ばれる一人の女が王室に迎えられる。 ”北に迎いて金眼の巫女が祈るとき、神はその身に宿るであろう” 古文書に記述された伝説を信じる現王は、ツキヨミと呼ばれる預言者の言葉に従い、北に広がる広大な森を切り開き神殿を建てようと計画する。 しかしそこは歴代の国王すら足を踏み入れなかった場所、呪われた異教徒の亡霊が眠ると恐れられる『忍ばせの森』だった。 力を渇望する国王と、その影響力を利用しようともくろむ教団幹部、そして王族の血筋を追う謎の集団。森の中で、それぞれの私欲が絡み始める。
それは、単なる暇つぶしのはずだった。だが、クロスワードパズルに秘められた可能性は、彼女の世界を激震させかねない巨大なものだった。療養中の男は、たいていの暇つぶしに厭き、クロスワードパズルに到達した。彼の容態を見舞う彼女に語られたその研究成果は、その可能性の中心を射抜き、たちまち彼女を虜にした。彼女に示したクロスワードパズルの本当の力。そして彼女は、彼がクロスワードパズルについて語り続ける真意を知ることになる。
健一郎は、昨年亡くなった祖父の為に精霊馬を作成していた。 親族が初盆の準備を進める中、いとこの凛、伯父の智志と会話している内不思議な事に気付き……。
しがない作家をしている山崎は、その日も人間観察の為街に出た。 そこで出会った英国紳士風の男は死神を名乗り――。
星たちが煌めき、虫たちの声と遠くから川のせせらぎが聞こえる。灯した焚き火から時折、パチッと火の粉が舞う。大きな木の下にある焚き火の隣には木の棒をつっかえにした質素なテント。木には弓と矢が立てかけてある。男が一人、焚き火のそばでうつらうつらとしている。彼の背後の茂みに光るいくつもの目。焚き火からパチッと火の粉が舞ったその時、獣は男に一斉に襲い掛かった。一匹が彼の首筋に噛みつき、次の瞬間には両腕両足、腹と襲い掛かり彼の体は獣の影で覆われ、もう見えなくなっていた。首筋に噛みついた獣が異変に気付いたその瞬間、男は発火。まとわりついていた獣は火達磨となった
あなたはどんな妄想をしますか? 幼い頃の傷を胸にしまったまま大人になったアラフォー女子「はな」が、心理的な殻に閉じこもった妄想生活からドロップアウトを試みる物語。 年季の入った「妄想ドロップ」は、なかなか手ごわいのです^ ^ Sizuku Wesugi
ジャンル:どうしようもないファンタジー。 設定は魔王勇者もの?に近しいですが、魔王が世界を滅ぼすわけでもなければ勇者が魔王退治の旅をするわけでもありません。 ただただ誰もが報われない感じで。どうしようもなく悲しく綺麗で退廃的で停止している、そんなファンタジー短編。