靴 私(自分の体から逃げ出した心)が記憶喪失になって、さ迷い歩いている。私を心配する人、私を助けようとする人、私を説得しようとする人、私を捕まえようとする人、私を治そうとする人、私を慰めようとする人、が次々と現れ、ビルの屋上へと誘導する。ビルの屋上には、君(放心状態のまま突っ立っている私の体)が私を待っている。私は再び君と出会い、君の瞳の中に吸い込まれてしまう。私は君の中で、君を観察している。
世界の真実を知るとき、人は冷静でいられるだろうか?どの世界でもそう。世界の真実は残酷で儚い、そんな真実を自ら知りたい人がいるだろうか。今回の作品はこの異世界の真実に徐々に迫っていく紅蓮の物語。
(以前ショートショートとして掲載したものを、全面的に改稿したものです)その日、学校の課外授業で、ピピは生まれて初めて陸族館というものを見た。青い海の底に大きな気泡のようなものがいくつも連なっており、海面から差し込む光で真珠のように輝いていた。さらに、それらが潮流に流されないよう、全体を包み込むように巨大な......
初恋に対する戸惑いみたいなものを書いてみたつもりです。 感情って、一言で表せちゃうような簡単なものじゃないんですよね、きっと。それでも人はできる限り簡単に、この難解な代物を表そうとするんですね。厄介だけどそれが面白いなって、私はそう考えているんですけど、皆様はどうでしょう。この作品は、私が考えたことをつらつらと物語にしてみただけですが、そういうのが伝わればなと。
ついに始まった交流祭。格好のパフォーマンス合戦に女装で挑むロイドくん。 そして他校の生徒たちとの交流を始めるロイドくんたちには、それぞれの学校で様々な出会いが――
誰もが憧れているプロ野球の監督に突然なることになったOLの美香!!さあ、野球経験を者という肩書を活かして球界に殴り込みだ!!
流石の引きこもりでもなかなかここまで拗らせたやつはいない。 新しい高校生活、新しい場所、新しい出会い。 ……にもかかわらず夏を前にさっそく引きこもっちゃってる佐須駕野一正は一級ヒッキー! ある日目覚めるとそこには自称天才メイドを謳う自称大学生の中学生っぽい女の子 スカーレッド・プランセス・香菜がいた。 『14歳の大学生メイドが引きこもりを救って立派なリア充高校生にしてみせる!』
男は帰省するため電車に乗り、女に出会う。二人はアバンチュールに身を委ねる。宿の若女将と女の夫をも巻き込んだ逃避行は、翌日の、フリーマーケット会場に収斂した。偶然の出会いが連鎖して、必然の関係が壊れるとき、それぞれが、それぞれの還るべき場所を見出す。
何も考えず、 思いをのせて 映画をみてるように 溜め息が漏れる時にでも 寝る前に 一文字見てみてください 起きたとき 力に変わりますように
前作オリジナルSS「白い少女と、白い世界」を別の視点で見た物語です。 舞台は全く異なりますが、テーマとしている根源は大凡同じ。 ただ、切ない成分は薄めです。
【透明病】と言う10億人に1人が患うと言われている病気がニュースで取り上げれる日の事だった。中学の卒業式の帰り、親を失った君代翔は、高校に入学して3ヶ月たったある日、天真爛漫な君野未来と出会う。 親を失い、もう友達は作らないと決めたのに、未来と出会って翔の運命が動き出す。でも、翔はこの時知らなかった。彼女が【透明病】である事に。 親を失った「僕」と未来を失った「彼女」。その2人の視点で描かれ、思いが交差する青春ストーリー。