語り手と中心人物が次々と死んでいく。 そこには全ての真実が記されていて、あるのは大きくシンプルなトリックがひとつだけ。 痛々しい言葉、反吐の出る理屈と心理の繰り返し。
ぼく、と最初に口にしたのはいつだっただろう。 足は歩くためのものだと知ったのはいつだっただろう。 優しさに気付いたのはいつだろう。 切なさを感じたのはいつだろう。 希望を抱いたのは、そう、僕がそれを信じたから。 信じることを、教えてくれた人が、いたから。 僕の存在理由は、多分。
様々な想いを持つ複数の主人公たちによる 生きるか死ぬかのゾンビサバイバル (ゲーム好きの引きこもり・謎に包まれた天才女子高生・妹想いの不良少年・強運で強気な少女・性格が神な女子高校生・現在逃亡中の凶悪犯・曲がった価値観の運転手・過去を抱えたテロリスト・あるシスコンの病弱な妹)
芸術学部への進学を目指し、毎日近所の湖でスケッチをしている茂里。夏休みのある日、彼女は湖上に立つ八重垣姫を写真に撮る恩田志朗と出会う。 八重垣姫が誰なのか知らない茂里は、生粋の地元民である親父に話を聞く。以来八重垣姫はたびたび茂里の妄想に登場し、恋愛について口を出すようになる。 ある日茂里がいつものようにスケッチをしていると、足の悪い男が近付いてくる。するとその男との接触を阻むかのように、一匹の白蛇が茂里の前に現れる。
ファンタジーによく出てくる魔王という存在を知っているだろうか。 世界でもっとも邪悪な存在で、あらゆる魔物を総べる者。 人間を滅ぼそうとする魔王によって、地上から消えた国は数えきれないほどだ。 そんな強大な力を持つと言われる魔王が今、息絶えようとしていた。