ふぁみる。
・出会って生まれた私という。
出会って生まれた私という。
そこは母なる星といわれて
ハーフ?と聞いて笑われた。
何で?と聞いて撫でられて,
宇宙の地球と聞いて習った。
宇宙と地球を書いて覚えた。
知らない星の母も思った。
知らない母の星を思った。
『コーンスター』と聞き間違えて,
『コールスロー』が好きになった。
それで,
『ロールキャベツ』は今も好きだ。
『ロールスロイス』は微妙な所だ。
『ロールハム』は,語感の点でダメ。
微妙な歳の,ところなのだ。
思い出だけはいっぱいの星。
住んたことは一度も無い星。
やっぱり見たことも無いけど,
心のように家族して
不思議に知った温かい星。
きっとクロール出来ると思う。
平泳ぎより得意な泳ぎに
自慢をしてたい私が今いる。
出会って生まれた私という。
あること知らずに見たことないけど,
でも,
キャベツみたいな黄緑な色の
渦巻き巻いてて美味しそうな
瞬ける星。
母の星。
きっと私はそこで生まれた。
何処にあるのか分かっても,
きっと誰にも教えない。
出会って生まれた私という。
そこは母なる星といわれて
ハーフ?と聞いて笑われた。
何で?と聞いて撫でられて,
宇宙の地球と聞いて習った。
宇宙と地球を書いて覚えた。
・たちつてとって,
たちつてとっておぼえたよ。
なにぬねまだのとちゅうでも,
たちつてとっておぼえたよ。
あいうえからおきたりして,
ききかきけさずくりかえし,
さそしすせっておぼえても,
たちつてとっておぼえたよ。
だからあんしんしていいよ。
あのね,
うえにおいてたあおといは
きょうもげんきとはしってて
あのみずこのうえみつめたり,
そのときあのときおぼえたり
ときどきとんだりといたずら,
おおきなえがおとわらうこと
わとはとあははがならぶにこ,
はみがきまいにちひにちのひ。
たちつてとってねむるんだ。
あのね,
むしとめがねのみえるまひると
やじるしよんでたあるひのひは
りっぱなれんずーっとみれたら
ふるほしつきとつぎからつぎに,
たたっとしてたまたたくあいま,
すねてさがして,すわってみてた
おおきいあしたとちいさいぼく。
おなじせのあお,たかいてとて。
おおきくなるね,みあげたぱぱと
しっかりするね,しゃがむままと
あおといといるただいまのここ,
おおきくなるねたくさんさんと,
たちつてとって。
たちつてとって。
ほめてもいいよ,へへへとてれて,
なでててもいいよ,なにもいわず,
うれしくなっていうのはうんと,
いうたくさんのあかるいへんじ。
あのね,
たちつてとっておぼえたよ。
なにぬねまだのとちゅうでも,
たちつてとっておぼえたよ。
あいうえからおきたりして,
かいたりすることくりかえして
きいたりすることくりかえして
さそしせそってあたってるよね?
はへひふほってちがってるかな?
こたえてくれないことがあっても
こたえてくれることがなくても,
たちつてとっておぼえたよ。
たちつてとって,いまもいえるよ。
だからあんしんしてきいて。
たちつてとって,おぼえたよ
たちつてとって,おぼえたよ。
・新聞紙越し
新聞紙越し 父見ない年
新聞紙置き 目を見ない年
新聞紙捨て 鍵捨てた年。
歩んで それから 歩んで
新聞紙取り 向こう見る歳
新聞紙置き 話弾まず
新聞紙取り 捜索の記事。
見ない父 居ない父
私のかつて 私とかつて
新聞紙越し 少し考え
新聞紙置き 時間を置き
乗り換え迷う 売店急ぎ
新聞紙買って 広げた一面,
着くまでにする
話題を探す。
保険料より,
短な話。
ふぁみる。