小説という区分で良いのでしょうか?勘違い系、若い男をイメージしました。
鬱陶しく蒸し暑い梅雨の季節、風が吹いている。台風が近付いているのだろう。
小学5年生の時、転校生の山口さんに恋をした。でも、内気な僕はまったく話しかけることができなかった。自分に自信が持てない僕が唯一、誇れるのが音楽の授業で演奏するリコーダーだった。大好きな曲『スカボローフェア』その曲とともに僕の思い出がよみがえる。
馴染みの映画館が取り壊されるというので最後の上映を観に行った。その映画館を訪れるのはずいぶんと久しぶりだった。
月を見て、誰かを、何かを、思い出す夜に。
自宅を個人オフィスとし、日々似たようなことをやっている田村だが、一週間ほど同業者に仕事を頼まれ、手伝いに行くようになった。
様々な『好き』の形。オレンジみたいですっぱくて甘い恋