とある最強の看病日和

初書きです。

小説とか初めて書いた。

もう色々とぼろぼろですが最後まで書き終えたら良いな

オイ、今の季節言ってみろ

冬だよな?

確かに1日、2日それなりに暖かくなったりすンのはありえる

小春日和ってヤツだな

つってもまだ2月だから肌寒い日がほとンどだ

エアコンをつける気持ちも分かる

だけどなァ部屋の温度計見てみろよ


「なンで温度設定40度になってやがンだお前ェらアアアアアアアアアアアアアアアアア」


1



―IN黄泉川宅―

彼が怒鳴る中でも轟々と一定の温風を吹き続ける学園都製のエアコン

その温風を直に当たって正座をしている、このエアコン騒ぎの元凶の少女達

打ち止め、番外個体


「違うの!部屋が寒すぎるからエアコンの温度を上げてみただけなのってミサカはミサカは足の痺れを気にしながら弁解してみるっ」


「ミサカ知ーらない」


ヒーターやエアコンはあたっていると確かに温かい

だがあたり過ぎもよくない

案の定この二人は40度の部屋で居眠りをし風邪を引いたという落ちだ


「ったく・・・お前ェらリモコンどこやったンだ・・・・」


エアコンのリモコンを探す学園都市第1位

シュールな絵面である


「取り敢えず窓開けるか・・・」


生憎、黄泉川も芳川も外出中で家にいるのはこの3人だった


「・・・ガキのお守りなンざ押し付けやがって」

と、口では文句を言いつつてきぱきと部屋の全部の窓を開けていく

買いに行ったコーヒーを飲まずに放置で一方通行は若干・・いやかなりイラついていた。



「ひゃー寒い!!ってミサカはミサカは布団にイン!」

「布団って入るってこういうことでしょ?」

「ミサカの布団に入るなー!!ってミサカはミサカはミサカの領地から敵を追い出してみたり」

「・・・・オイ・・お前ェら・・・暴れンな・・」

「これはミサカの布団だもんね」

「あー!!ミサカの布団!!ってミサカはミサカは枕だけでも死守してみる」

「枕もミサカの物ー」

「・・・・早く寝やがれ・・」

「これだけは渡せないのだー!!ってミサカはミサカは枕にしがみついて最後の足掻きをしてみる」

「そっちの体力はもう限界、これはミサカの勝ちかにゃー?」

「・・・いい加減に・・・オイ・・・・」

「ミサカをなめるな!ってミサカはミサカは最後の力を振り絞って戦ってみたり」

「っネットワークの感情の波があああああ!!」

「司令塔のミサカが枕を死守!ってミサカはミサカはドヤ顔で枕を抱きしめてみる」

「・・・・・・オイ・・・」

「ミサカは負けないいいいいい!!」

「くっ・・ならばこれならどうだ!ってミサカはミサカはm・・・・


「っいい加減にしやがれエエエエエエエエエエエエお前ェらさっさと布団入って熱下げろオオオオオオオ!!」

彼の一喝で渋々布団に入る二人

リモコンの見つからないエアコンを躊躇せず壊す不機嫌な一方通行


彼の看病は始まったばかり



2


風邪を引いたら飲むもの

子供が大嫌いで、主に病院でもらうもの

もらい風邪ではない


怒号によっておとなしく布団の中に入る二人


一方通行はため息をついた



彼がそのままそれの存在を忘れていたらどんなに良かったことか

無情にも最強は一言、こう呟く



「おめェら、薬飲め」



一言だった

「ミサカはミサカはそんなもの飲まなくても自力でなおせる力があるってミサカはミサカは・・・

「良いから飲め。コーヒーと大差ねェ」


コーヒー引き合いに出すなよ・・呆れる番外個体

子供用の薬は喉に詰まる危険性から錠剤でなく、粉末になっている



「さっさと口開けやがれェ!」

薬片手に全力待機の一方通行だが打ち止めは水を含んだ口を開けようとしない

「んむっ・・・ミサ・・カは・・・・ミ・・サカは・・・っ・・・・もごもご・・・

「えい☆」

番外個体が打ち止めの腹を軽くチョップ

「ひゃっ・・・むぐ・・・・ぅ・・・・・っ!!」

見事な連携プレー

打ち止めがわずかに口を開け、水を吹き出したと同時に一気に薬を飲ませる


「に・・・苦いよう・・・・ってミサカはミサカは舌がいがいが・・・・・」


「・・・ったくこれ舐めとけ」

乱暴にミルクキャンディーを打ち止めの口の中に入れてリビングに戻る一方通行



「あひゃひゃー格好良いーひゃひゃっ」

「・・・・・っ・・・そういえばお前ェも病人だったなァ・・・・薬飲みやがれェェェ!!」


彼はもう一つの薬を番外個体の開いてる口に容赦なく流し込んだ


「にゃぎゃっっ!?っ苦あああああああああああああああ!!!」

番外個体KO

「ったく・・・・」

調子に乗った発言は注意



ドアを閉め今度こそリビングに退散する

隣の部屋から甘いミルクキャンディを舐めている打ち止めが番外個体を心配しているのが聞こえた

またしばらくは話し声が聞こえたが少しすると薬の副作用だろうか寝てしまった様でさっきまで騒がしかった部屋はいつの間にか静かになっていた



「面倒臭ェなァ・・・」

リビングのソファにどっかり座る

彼も一言呟いて目を閉じた



3


打ち止めの甲高い声で目が覚めた


「おっはよーってミサカはミサカは病み上がりテンションで貴方を起こしてみる」


「うるせェ、もう熱下がったのかよ」

罵倒しながらも打ち止めを気遣う

流石学園都市第1位のロリkである



あれから5時間。


どうやら打ち止め達より一方通行の方が眠り込んでしまったようだ

もう窓の外は赤くなっていて夕焼けが綺麗に見える


「ミサカの熱はもう下がったのだー!!ってミサカはミサカはドヤ顔で威張ってみたり」


「ったく・・・半日で熱下げるってどォいう神経してンだ・・・」


やはり薬が効いたんだろうか

さっきとは打って変わって顔色が良い


番外個体に至っては、

『ちょいと出掛けてくるー2人きりだからって変な気起こすなよ☆』

という書置きを残して外出する始末


「ざけンじゃねェぞ・・・変な気なンて起こすわけねェだろォがよっ!」

書置きを躊躇せず破り捨てる



このまま帰ってくる気配のない黄泉川達を待つよりかは外食の方が早い

「飯食いに行くかァ」

玄関に向かって歩き出す

「ミサカはミサカはハンバーグセットをご所望ーってミサカはミサカはさりげなくファミレス行きを希望ー」

「ンとに図々しいなァ・・・・」


ファミレスに向かう一方通行

それを早足で追いかける打ち止め



そんなとある物語


とある最強の看病日和

無理やり終わらせたー

とある最強の看病日和

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-07

Copyrighted
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