君のために、生きてみたい―――。 社会からは見放され、孤独と寂寞が輪をかけて深まっていくばかりだった。そんなとき出会った、ひとつの宝石。すでに光と希望に満ちていたその宝石を、無謀にも「知りたい」と思った。君の手を握りたい。抱きしめたい。守ってあげたい。 果たして彼はその宝石を手に入れることができるのか?そして彼はこの広い世界に居場所を見つけ出すことができるのか? 過去が犯した罪と罰。今に潜む贖罪と悔恨。未来に託された容赦、そしてたった一つの約束。さまざまな色で彷徨っていた光が今、重なり合い、ひとつになる。
「死にたい」って嘘ついて、お酒に逃げようとして、あれもこれもうまくいかなくて、ホントもうやんなっちゃうよ。ねえ、アルコール?
繁華街のアパートで、ホステスが産んだはずの赤ん坊が忽然と消え、産んだ母親は失血死してしまう。 消えた赤ん坊の謎を追って、捜査に乗り出した刑事の前に、まぼろしの如く現れたものは…? 見るからに風采の上がらないヤボな中年刑事。名前も、年齢も、所属も、一切不明の彼には、ある秘密があった。 それは<人に見えないものが見える事>そんな「やさしい刑事」が織り成す幻想の世界を綴った物語です。
――十年後の自分へ。今、あなたは幸せですか? 昨日、あなたは幸せでしたが? 明日、あなたは幸せだと思いますか?―― 十年の月日を超えて、届いた手紙。
九尾の孫 番外編【策】になります。相馬優子が中司優介と出会う前の話です。相馬家に起こった怪異、九尾狐、玉藻御前(たまもごぜん)の孫、玉賽破(ぎょくざいぱ)の企みが浮かびあがってきます。 小説家になろうにも投稿しています。