一緒にいたい

プロローグ(下書き)

 プロローグ
 人と人との出会いは、時に人生を大きく変えることがある。学生時代の人生に影響を与える出会いといえば、恋愛である。悩んでドキドキしている経験って若い時だけだなって、フト思う時がある。最近、出会いって無いなぁって心の中で、ぼそっとつぶやいた。看護師の専門学校の教員になって1年が経とうとしているけど、忙しすぎて彼女と時間が全然つくれなくて、半年まえに彼女のと別れた。その間、恋愛とはまったく無縁とな生活をしてるから当然といえば当然なんだけど。生徒のほとんどが女の子やけど、手を出したら即クビやしね。教員になる前は、看護師をしていたせいもあって女の友達は多いけど恋愛にはならない。なぜって?看護師は気が強い人が多いから付き合ったら、しんどいんよ。白衣の天使って幻想やね。付き合うとしても看護師は嫌って言ってたら出会いが全くないから彼女ができないのは当然やねってぼんやり考えてたら
「何、ぼんやりしてるの」
といきなり現実に呼び戻された。
 
序章
 「では、吾東さん来月から8ヶ月間の出張に行って自分を磨いてきてくださいね」
副学校長から急に呼び出され、出張を命じられた。
「はあ」
突然の長期の出張命令で、困惑している俺に対して、副学校長は、さらに言葉をつづけた。
「専任教員講習会の臨時募集があるのよ。大変、勉強になるし、教員としてのステップアップになるわ」
「え~いきなり、ステップアップって言われても」
おいおいって感じの出張命令やわ。勘弁してって言いたけど、せっかく去年、正規の教員として採用されたし、無理に断れないわと心の中で大きくため息。
「急なことで、返事できないでしょうけど、吾東さんの家族とも相談してきめてね」
「分りました」
返事するも、心の中で、上司からの命令やろ?絶対にいかなあかんのやろうな。嫌やな、その講習会って単位制で試験はあるわ、寝られへんって聞いてるし、考えただけで眩暈がしてくるわ。
 紹介が遅れましたが、僕は、歳は29歳で専門学校の教員として働いています。教員として、ようやく一年が過ぎて、これから頑張って2年目に行こうかなって思ってたのに、たった今、長期の出張命令おりました。でも正直、怖い先輩教員から一年間怒られてばっかやったから学校辞めようかなって思ってたから、出張命令でてもどうしようって感じやわ。
「1年前に、若林先生も講習会に行ってるのよ。話を聞くだけでもいいから参考に聞いてみてね。」と副学校長に笑顔で言われる。
「わかりました」と言い一礼してから副学校長室を退室した。心の中で、その若林先生からいっぱい講習会の苦労話は聞かされてるから、全く参考にならんって思ったけど、業務命令やし、どないしよ~って副学校室の前で茫然としてたら。
「暗い顔してどないしたん」って、若林先生が声をかけてくれた。若林先生は、いつも優しく見守ってくれる年は一緒だけど、教員としては一つ上の先輩にあたる。看護師の中に白衣の天使はいないって言ってたけど、この若林先生は、例外である。でも残念ながら白衣の天使は、すでに2児の母親でもある。
「さっきですね」と副学校長から講習会の話があったことを伝えた。

一緒にいたい

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  • 小説
  • 掌編
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  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-10-04

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