わたしのロボット
祖父のために執筆した作品のうちの一つです。
わたしのロボット
ロボットと言えば客観的な存在である。私もそう思っていた。いや思い込んでいた。
おかしいと気づき始めたのは最近のことだ。どうにも我が家のロボットが私みたいな言葉遣いで話し、文章を書くのだ。原因はすぐ見つかった。私の書いた文章をコピーし、私の口頭での命令を常日頃聞いているのだ。人工知能が自然私の言葉を基準としてとらえるようになり、その基準を用いて言葉を作り上げるのだ。私に似て当たり前である。
ところで最近そのロボットが『私』という一人称を使い始めた。
わたしのロボット
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