マスターのことが大好きなボーカロイドのKAITO(本文中の表記はカイト)と、ツンデレ(?)な女マスターの話です。 主な舞台は主人公大学2年生の夏休み。 キャラもの小説のはずが、オリキャラ(人間)要素が強く、カイト以外のボカロにはほとんど焦点が当たらないのでご留意ください。 また、筆者の脳内の妄想をそのまま具現化したようなシーンが多々あります。どうぞ温かい目でお読みください^^; 主人公の翡翠と、カイトの視点が交互に変わりながら話が進みます。interval、interludeではさらに別の登場人物の視点で描かれます。 翡翠、カイトのメインの軸と、intervalなどサブの軸が、最終的に一つになる構成となっています。
同じ空を見ていた僕と君。 それなのに、君が勝手にどこかへ行ってしまったから、 僕は君に囚われたまま、前にも後ろにも進めなくなってしまった。
明日葉いすみは誰より嘘を見抜くのが上手であった。眼は口ほどにものを言うというが彼女にとってそれは不適切である。明日葉いすみは眼どころか顔そのものが言葉のようであった。彼女は人の顔を顔としては認識できず、のっぺらぼうの白紙の上にたくさんの字が書いてある様に見える。おでこのところに名前があるのでそれを読んで個人を認識していた。嘘をつけば顔の真ん中に「嘘」という一文字が大きく浮かぶし、喜んでいるようであれば「喜」の文字が大きく浮かぶ。 そんな彼女が唯一顔を顔として認識する少年がいた。彼、槇正村は感情の起伏に乏しいため、たとえ喜怒哀楽の変化があってもそれは精々頬の片隅にちょこなんと現れるだけで、表情を邪魔立てするような横暴さはまるで見せない。その為顔が隠れることがなかった。 そんな二人が織りなす、一風変わった学園コメディ。
足元覚束無く歩いて辿った道の末路の話 恐怖か、希望か、それとも別の何かか 貴方にとって恋の形とはなんですか?
資産家の息子旭樹《あさひたつき》は、鳴かず飛ばずの小説家。彼に降りかかる悲劇と、掘り返される彼の悲しき過去。それぞれが結びつき彼に悲しき事実を突きつける。
こんなにあっ気なく自分が死んでしまうなんて、東海林は思ってもみなかった。ましてや、道に落ちていたバナナの皮で滑って転んだのが死因だなんて。だが、目の前には、倒れたままピクリとも動かない自分がおり、一方では、フワフワ浮かびながらそれを見ている自分が…