詩篇14 ありがとうの文

詩篇14 ありがとうの文

まあるい、ぬうるい、お湯が蒸発してゆく白い湯気を感受が吸うようであり、

また、歓喜に刺され、いえ、射され、そのしぶきを浴びるようであり、

今日、そのような言葉と文を頂いて、ありがとうの文をしたためてみる、淡い、薄い、夜。

共感、それは有り難きことよ。

一人と独りは違うのかもしれず、

見知らぬ線上には、独り、ではない誰かが、おるのかもしれず、

出会いなぞ、偶然でしかなく、

しかしそこに何かをもたらすのは、

やはり人間同士であり、

心と名付けられた形無き浮遊に、一喜し、

それは瞬きのごとく小さくとも、

海のごとく大きくとも、

どちらであろうと、嬉しく思うのです。

感謝という二文字、ありがとうという五文字、

それらに込められる思いの程は、それぞれであるけれど、

そのような文字は、いったいどれくらいの想いを集約して、敷き詰めているのでしょうか。

残念ながら、文字と言葉は限られた世界で息をし、その息を吸い、吐く。

文字と言葉以上の感情を表す術が、到底見当たりませんが、

その言葉で、締めくくりたく思います。

詩篇14 ありがとうの文

詩篇14 ありがとうの文

知人に向けた、感謝の文章。こんなの珍しいけれど。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-17

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