詩篇14 ありがとうの文
まあるい、ぬうるい、お湯が蒸発してゆく白い湯気を感受が吸うようであり、
また、歓喜に刺され、いえ、射され、そのしぶきを浴びるようであり、
今日、そのような言葉と文を頂いて、ありがとうの文をしたためてみる、淡い、薄い、夜。
共感、それは有り難きことよ。
一人と独りは違うのかもしれず、
見知らぬ線上には、独り、ではない誰かが、おるのかもしれず、
出会いなぞ、偶然でしかなく、
しかしそこに何かをもたらすのは、
やはり人間同士であり、
心と名付けられた形無き浮遊に、一喜し、
それは瞬きのごとく小さくとも、
海のごとく大きくとも、
どちらであろうと、嬉しく思うのです。
感謝という二文字、ありがとうという五文字、
それらに込められる思いの程は、それぞれであるけれど、
そのような文字は、いったいどれくらいの想いを集約して、敷き詰めているのでしょうか。
残念ながら、文字と言葉は限られた世界で息をし、その息を吸い、吐く。
文字と言葉以上の感情を表す術が、到底見当たりませんが、
その言葉で、締めくくりたく思います。
詩篇14 ありがとうの文