良い人は死んだら天国へ。 悪い人は死んだら地獄へと行く。 なら、"良いことも悪いこともせず、死んだ人はどうなるのだろうか? そんな事を、1人の青年……加治木碧真は、昔からずっと思っていた。 そのせいか、彼は幼い頃から1人で過ごし、1人で生きてきた。 しかし、ある朝目覚めると、世界は一変。 "紙様"と名乗る存在の、『暇つぶし』に付き合わなければならなくなってしまう。 「"良いこと"も、"悪い"事もしてこなかった俺だけど、最後くらいなら、良い人でいよう……かな」
どんな女の子にも優しく、等しくモテていたチャラ男、「王子野 優人」はツンデレな幼なじみ「姫路 愛」に惚れ、愛を落とすために王子になった。しかし愛はそんな優人には気付かない。そして次々と王子に襲いかかる強力なライバル達…。はたして王子はツンデレ姫との愛を掴み取ることができるのか…!?
トップアイドルとして活動している彩奈の姉は数年間ずっと引きこもりだった。父が自分達を捨てて姿を消したショックで立ち直れなくなったのだ。そしてその奈美子が自殺した。死因は息を止め続けたことによる窒息死。告別式会場で姉の死について考えていた彩奈は、姉の友人だと言う琴乃に話しかけられる。琴乃は、彩奈が姉の事を疎ましく思っていたのではないかと突然詰問を始め、彩奈は反論をするが聞き入れられない。彩奈の心を理解せぬ責めに、だんだん彩奈の言葉は歪んでいき、平行線のまま相互理解には至らなかった。そして彩奈が骨を拾う時、1通の遺書が家に届いていた。そこには、おぶさり続けてきた事と逃げてしまう事への謝罪と、自殺への意志が残されていた。