遠く離れて暮らす家族の気持ちを、雨音を通奏低音にしつつ描いてみました。「キャシーの歌」は、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンが遠く離れた恋人を思う気持ちを込めて作詞・作曲した曲のタイトルです。その歌詞は次のように結ばれています。 And as I watch the drops of rain / Weave their weary paths and die / I know that I am like the rain / There but for the grace of you go I
※完結済み クリスマスまでの数日間。一日、一話~二話のペースで書いて行きます。一章ごとにジャンルの違うお話です。 Ⅰ:現代ファンタジー。成長することに悩みを抱えてしまった女性が、少しの間の休暇を過ごした観光地の群島で体験した、不思議な夜の出来事の話。 Ⅱ:ファンタジー。世界の情報の全てが集まる≪アカシックレコード≫の編纂が行われる城。そこに住む、二人の編纂者と、見習い二人の日常の話。 Ⅲ:四度目の世界大戦のあと、人類には新しい革命の形がもたらされた。それは、最小の犠牲で行われる革命。けれど、心の重さは、それで計れるのだろうか。 Ⅳ:祈りのとき。幼子たちの心は、世界と共に。
私の家に現れた奇妙な謎の断崖の絵。処分してもまた部屋に戻る恐怖。更には絵の中の女性が現れ日に日に動いている恐怖。私は怖くなりお寺で供養をお願いしたが、効果はなく、絵は壁に浮き出るように現れた。ここからが真の恐怖の始まりであった…。
と言うのは…おねぇさんは結構、人の目を気にするタイプですね?常に他人から見られていると言う自意識が強いというかぁ、まぁ実際そんなに他人なんかおねぇさん何か見ていませんよ
私の態度に頬をプクーと少女は膨らませて天幕の裏に入ってしまった。だがすぐさまに出てきて両手に新しい代物を私に見せてきた。 金魚鉢だ。透明な器に一匹の出目金が尾を揺らして泳いでいる。 「出目金ちゃん、出目金ちゃん、この男が思っている事を映し出してちょうだいな」