逢って間もなくひっぱたいてやった男が、自分の名を狂おしく呼ぶ理由を美羽は知らない。
雨の中、カメラを構えていた竜軌は美羽に気付いた。
自由律風な歌を一首。
字余り短歌です。
優しい声に、美羽は更に踏み出してみようと思った。
竜軌の母、新庄文子に美羽は招かれた。
文子の提案に乗り、美羽は園遊会に出ることを決意する。
竜軌と孝彰、父子の対話から読み取られたものは――――――――。
美羽は竜軌に眠れないと訴えた。
変調をきたした美羽の前に、最も出逢ってはならない男は現れる――――――――。