街にはことり箱があった。ことり箱はピーチクパーチク騒がしい。だけど、街のみんなはことり箱を愛している。ことり箱があってのこの街だから、ことり箱あっての僕らだから。僕らは共に目覚め、共に出かけ、共に眠る。幸せは小鳥たちが運んできてくれる。大量の雨と共に。
群像劇である。そしてホラー作品である。 曽根フゥ(14歳)、堀カリン(29歳)の二人を中心とした物語 彼らの住む町で奇妙な殺人事件が起きた。 その事件の詳細をフゥとカリンは追い続ける。 やがてただの殺人事件ではないことを知り始めると、 彼らの身の回りで『悪魔』『悪霊』の仕業としか 思えない怪奇現象が発生する 神。天使。悪魔。人間。 この世界には人の目には見えないものが存在する。 彼らは物語の末にどんな真実を目にするのか。
主人公はミホ。中学2年生の女の子だ。 季節は春。彼女は進級して2年4組の生徒になったばかり。 このクラスになった生徒達は毎年ある怪奇現象に悩まされていた。 とある化け物に生徒が襲われて死者が出るのである。 どこかの映像作品で見たような怪奇現象である。 したがってこの作品は、二次創作の分類になるのか。 そんな娘を溺愛する父・ユキオは銀行一筋で務めてきた世帯主。 妻のマリエは旦那を陰で支える専業主婦。 ミホの兄のケイスケは、高校では有名なナンパ師。 いわゆるチャラ男だった。そのくせ成績は優秀。 ミホとは性格が合わず、喧嘩が絶えない仲だった。 そんな兄も女好きが引き金となって 怪奇現象に巻き込まれてしまい、廃人と化してしまう。