消えた記憶

消えた記憶

わたしの、記憶が、交差する。父と母のことは。

消えた記憶

《もも!!もも!!いるのか。》父だ。【なに?お父さん。】《月姫か、お母さんがいた時代にいた、同級生が、消えた》【え?】《重要なことなんだ。お母さんと、お父さんが、結婚したことにならないんだ》そしてー。《もも。ももも、消えてしまうのかもしれないんだ。》【え?】《家族会議を開きたい。》

失った宝物

《もも!?もも!?しっかりして。もも!!》わたしは、ずっと知りたかった。何のために、わたしは、父と母と関わっていたか。《もも!!もも!!しっかりして!!》わたしは、あの時の記憶が、あるのは、失った。ずっと、閉じこめられていた。そして、いつのまにか、空洞があいて。ずっと。いるんだ。わたしは。

消えた記憶

ずっと一緒だよ。ももちゃん。

消えた記憶

《ももちゃん!!ももちゃん!!》母は、わたしを見るなり、泣いていた。父のこともある。

  • 小説
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  • 恋愛
  • ミステリー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-02

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  1. 消えた記憶
  2. 失った宝物