フランツ カフカ【田舎医者】

いのち。寿命まで。

いのちの炎

生きること。

死ぬこと。

生きて、ずっと、寿命(じゅみょう)まで。

〝先生、今日は、調子が悪く、眠気がします。〟

〝そうですか。様子を見ましょう。〟

入院中でのこと。

母が、毎日来てくれた。

〝もも!!大丈夫?〟

〝うん。あほ道と、ユニコーンの夢を見る。〟

わたしは、ふと息苦しさを感じた。

う。

う。

う。

その時、(さと)った。

何が、起こってしまうか。

わたし。

わたし。

次の日

《あの予言は、外れよるゾイ。》

《ワレは。消えよるゾイ》

え。

先生。

先生が、助けてくれたんだ。

フランツ カフカ【田舎医者】

先生、ありがとう。

フランツ カフカ【田舎医者】

いのちの炎が消えかけた。医者は、わたしに、幸福をもたらした。大事な宝物。いのちがある。わたし。生きてるんだ。

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-03

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  1. いのちの炎
  2. 次の日