失ってしまった人に想いが残るのは、誰にもあることです。 でも、二度と会えない処に行ってしまった人は、もうどんな言葉を掛けようと 戻りません。 そんな人への想いを綴ったレクイエムです。
まったく人気の出ない路上ミュージシャン。 そんな主人公の歌を始めて聴いてくれたお客は、薄汚れた酔っぱらいのオヤジだった。 始めは邪険にするものの、オヤジの告げる言葉は主人公の歌を変えてゆく。 「もしかしたら、このオヤジは歌の神様?」
大学受験に失敗して祖父の経営していた古本屋を受け継ぐことになった主人公は、毎日暇を持て余していた。 そんなある日、店内に置かれていた木製のソファーを売ってほしい、という妙な少女が店に訪ねてくる。 ゴスロリファッションに身を包んだ少女と、今一やる気のない主人公の話。
高校生のぼくは、ルーマニアのマンホール生活者の実態を記した書籍を読み、大阪のマンホールへの侵入を決意する。 かれは、マンホールの中で、なにを思うのだろうか。
ナナメ、ゼロ、キリコの三人は単車を転がす日々を送っていた。 峠攻めの山頂で休息を取っていると、キリコの元へ、夜の深い誘いの手が忍び寄ってくる……。 青春ハードボイルド短編。
ある夏の日、ひとりの牛乳配達員は、思い入れ深い名刺を見つめることになる。 かれは、名刺を通して、自身の境遇と対峙する。 白い日々の旅を眺めることは、かれを心の雪原へと誘っていく。