世界を愛すのをやめた…
初めて書くのでちょっと緊張してたりするんで
誤字 脱字が多いかと思いますが よろしくお願いします!
10/4チャプター2までできましたー
俺には彼女もいたし、それなりに満足のいく生活もできていた。
そして彼女も満足のいく生活も与えてくれた世界に感謝していた。
勿論両親にも感謝してた、でもそれよりも世界に感謝し愛していた。
でも2年前の…あの事件が…
2年前の事件…
あの日は彼女とデートして…
俺の家でご飯を食べて…
「帰るねー」
「ん 千紗送っていこうか?時間もあれだしさー」
そう言うと彼女は決まって
「大丈夫だよ!もう子供じゃないしね!」
と言う。
俺もしつこいのは嫌いだから、そんなに無理に送るよとは言わずに
「そっか、気をつけてな!」
なんて何時もの会話…そして最後の会話…
この時はまだ明日も同じ、明後日も同じずっと続いていくと思ってた。
何で無理にでも送らなかったのかと後悔しない日は無い…
「ん…なんだよ…」
時計は午前の2時、勿論俺は布団で熟睡していた。
いらいらしながら携帯を開き電話番号を確認、知らない番号…
「ったく…こんな時間に電話なんて非常識だろ…」
なんていいながら何も考えずに応答ボタンを押す。
「もしもし浩一君!千紗の母です!千紗が車にはねられて今病院なの!出てこれるなら木下病院まで来てもらえないかしら」
千紗の母の声がしてからしばらく何があったのか理解できずにいた。
血の気が引き 手足が震える 倒れそうになりながらも横の箪笥に寄りかかり、状況を理解するまで
たっぷり20秒はかかっただろう。
「わかりましたすぐに行きます」
返事ができるまで30秒
寝巻きだったので急いで脱いで
いつも履いているジーパンにパーカを着て自転車にまたがる
2時13分木下病院に着き
正面玄関が閉まっていたので少し時間がかかったが
千紗の母親に会い病室に案内してもらう。
「千紗…?おい…」
返事は無くナースの走る音が聞こえ千紗が運んでいかれる。
俺と千紗の母はナースの後を追いかけ手術室の前で、一旦家に帰るか そこの長椅子で待っているかどっちにするかときかれる。
瞬間に俺は
「俺は待ってます!」
と答える 千紗の母もうなずく。
医者は手術室に入り 赤いランプが点灯する。
そして千紗の母から
「帰りに事故にあったみたい…相手は逃げてるみたいでわからないの…」
と告げられた。
「そう…なんですか…」
会話はこれだけで終わった。
千紗の母は俺を責めはしなかったが、俺は俺を責めた
なんで?どうして?意味がわからない。
なんで千紗が事故にあわなければいけなかった…
どうして俺は千紗を一人で帰した…
後悔、文字の通りに後から悔いる、そして絶望…
強く目を瞑って開くが当然のように
そこは薄暗い病院の廊下で手術中のランプが点灯している。
両親に感謝はあったがそれ以上に世界に感謝していた
そして千紗をひいた犯人よりも世界を憎んだ
この瞬間だ
俺が世界を愛すことをやめた瞬間
そして…
俺が世界を愛すことをやめた瞬間に 世界も俺を愛していないことに気づいた…
そう世界は俺を愛してなんていないことに”気づいた”
悪戯に千紗を与えられ、奪われる…
見える景色が灰色に染まる
ここが病院の薄暗い廊下だからかもしれない
そして俺は誓ったんだ
もう…世界なんて…愛さない…
世界を愛すのをやめた…