死ぬまでの短い時間

2008年

1/11『死ぬまでの短い時間』ドラマシティ

作・演出=岩松了

キャスト

孤独なタクシー運転手・シミズ・・・・北村一輝

自殺志願の女・フタバ・・・・・・・・秋山奈津子

シミズに憧れている若い男コースケ・・田中圭

若いカップルの男・ドイ・・・・・・・古沢祐介

若いカップルの女・ミヤマ・・・・・・内田慈

音楽・演奏=トリティック・テヘダス

パーカッション=小野かおり

サックス=淡谷三治

ギター=森安信夫

ボーカル=長屋美希恵

《ストーリー》

海岸ぞいの小さな町には、自殺の名所があった。時折、駅に目線の定まらぬ人が降り立ちタクシーに乗り込み「崖っぷちまで」と言う。

自殺しに行くのだ。それがわかっていながらなぜ連れていくんだという非難を浴びながら「仕事だから」と言うタクシー運転手・シミズ。

或る日、駅に降り立った女・フタバは「崖っぷちまで」と言う。シミズはタクシーを発車させる。

崖っぷちまで来たフタバとシミズの間には、しかし、意外な展開が。

何がフタバを思いとどまらせたか、彼女は自殺せず、次の朝、シミズの部屋で目覚めたのだった。

シミズの姿は見えず、枕元にお金だけが残されていた……。(パンフレットより)

舞台は上手に電話ボックス、下手にはベットが置かれ床が何段にも段差がある。一番上手が崖っぷちと言われている海岸の岸壁らしい。下手奥に生バンドが控えていて女性ボーカルが素晴らしい歌声を聞かせる

この作品は岩松了初の音楽劇、なのだそうだ(笑)

だが音楽も歌も素晴らしいと思ったけど、果たしてこれが芝居に必要だったか? 

歌の歌詞を全て岩松さんが作詞されたらしいのでその歌詞の意味が物語の心情を伝えているのだろうと思うけど、歌や音楽は直接ストーリーには係わらない。これなら無理に生でなくてもBGMでも充分機能すると思うけど。

その歌詞が載っているパンフを何時ものように入場するとすぐ買ったのだけど薄っぺらいのに¥1500は少し高すぎないかいーーー?

登場人物はタクシーに乗って崖っぷちまでというフタバとタクシーの運転手のシミズ、それに若い男女・ドイとミヤマ、そしてシミズに憧れるコースケの5人だが、私はフタバとシミズ以外の人物は全て無視した(爆) 兎に角人物設定も台詞も難しい作品、例えばこの若い男女ドイとミヤマはドイがストーカーまがいの行為をして舞台に登場すると間もなくミヤマに殺される。だがその後も舞台に変な人間のまま登場し続ける・・・、多分幽霊(笑)

コースケに関しても何の意味があるんかわからないのでこれも無視!

 私は秋山奈津子さんと北村一輝さんの芝居を観に来たのだから・・(笑)

その北村さん演じるシミズが優しい人間でねぇ〜! 

カーテンコールの時両手を胸の前に合わせて拝むような仕草をしながら優しい笑顔で微笑む北村さんを見て、今までテレビなどで見てきた濃くていやらしい役の多かった北村さんの印象が吹き飛んだ! 重ねて言うけど笑顔がとっても良かったんだわぁ〜!

そして秋山さんも相変わらずスタイル抜群で黒のスリップの上に赤に黒のバラの花を描いたスリップ式のワンピースに赤のコートが良く似合って、とってもとってもステキだった!この舞台の東京公演が行われたのはベニサンピットで、退廃的な役の秋山さんとタクシー運転手の登場と来れば・・・、そう!あの「ブルールーム」を連想してしまったわ(笑) 内容もどこか通じるところもあったような気がするし。

秋山さんは客席から舞台に向かって歩きながら一曲歌う。役者が歌ったのはこの一曲だけ・・・、でも音楽劇なんだ(笑)それと秋山さんが手を振り身体をくねらしながらの踊りを一曲踊る。そしてこの舞台、出入りにかなり客席を使う。

舞台の後半頃シミズはフタバに本当に死にたいのかと聞いた。死ぬつもりなんてなかったのだろうと。タクシーに乗っていたフタバが窓の外の景色に目を移しそして横向きになった時笑顔を見せたという。死のうと思っている人間が笑うか? シミズはそう聞いた。

『死ぬまでの短い時間』とは死を決心してタクシーに乗り崖っぷちに辿りつくまでの短い時間の事なのかと思った。過去に殺人を犯し人生に絶望して死を選ぼうとしているフタバだが実はこの短い時間の中で生きたいと信号発していたのだろう。それをシミズが受け止めたのだと思ったのだが・・・。

内容はホンとによく判らないけど、でも良い舞台を観た!という気がして気分よく帰途に付いた。

死ぬまでの短い時間

死ぬまでの短い時間

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-09-19

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