にぎやかな貧乏大家族は8人家族。 両親はおらず、兄弟だけで生活している。 その中の一人、颯太は何でも拾って来る癖がある。 そこで拾って来たものは――――――
ドイツに転校した城貴は学校に馴染めないまま、クラスで浮いている存在になる。母は死に、父はスーパーコンピュータのUNIの研究に没頭して城貴の相手をしてくれず、彼の友達はパソコンだった。そんなある日彼はUNIと出会う。UNIは城貴が今まで望んでいた友達となるが、彼女は城貴に他の人間を愛すなと約束させる……(二作目、55枚)。
僕は記憶をなくし、ある収容所にいれられる。外の世界を知らない囚人たちはその生体実験などが繰り返えされる収容所を理想の世界だと思い込み、反論もせずに働いている。そんな囚人の中、殺人者のKはただ一人事実を知り、収容所から脱走する助けを僕に求める(僕が書いた最初の第一作、50枚)。
西日が強まる放課後。 主人公、平野隼人は校舎裏で一人の女子生徒の飛び降り自殺を目撃する。 彼は知る。 飛び降りた少女が、自分にとって世界で最も大切な人だったという事を。 主人公の苦悩や、個性豊かな仲間との成長、その後に訪れる安息、そして絶望。 それらを描いた長編小説。
貴方がこれを読む頃には、私の命の灯火は消えているのでしょうか? 貴方は、私の魂の味に満足していますか?
翼の少女を預かることになった瑠都、だが突然めまいに襲われ瑠都は倒れてしまう。一方そんな瑠都達を無視して大きな陰謀が彼らに襲いかかろうとしていた。
昔々・・・気の遠くなる程の昔、イルカは月に住んでいました。月は水の惑星。全て水に覆われていて、イルカたちは優雅に泳いでいました。
僕は春野蒼。サッカー部に所属する高校生だ。 バカだけどサッカーだけはうまい雪彦。おしとやかそうに見えて実は毒舌のマネージャー稲森。 みんなと過ごす僕の高校生活は最高なはずだ。 そうだ、彼さえいなければ。 彼――渡来は何をやっても僕の前に現れる。 僕から幸せを奪っていく。
夏祭りの時に、何度も何度も金魚すくいをして手に入れた金魚。いつの間にか白いおなかを上に向け、真っ黒だった瞳は白く濁り、体も白く溶け出し、水面に浮かび上がる。あんなに美しく、優雅に泳ぐ姿とはうらはらに、死んでしまった金魚たちはその役目を終えたかのように、水に溶け出し、腐り混ざり合う。
かぼちゃのミートローフにお魚のパイ。ハンバーグには満月のような卵はかかせません。ほうれん草のニョッキはトマトのスープに気持ちよさそうに泳いでいます。いつも素敵なディナーを作るお母さん。きっと魔法を使って料理をしているに違いない・・・。