墜ちない紙飛行機Part3

いつまでも見ていたいときがある
何もない時間がうれしい
上から下へ紙飛行機が
降りてくる
また、見えない風が押し上げる

いつも同じわけじゃない
見違えるほど変わることもない
自信のない紙飛行機は
何も気にしない
そんな自信があるみたいだ

いつから気がついただろう
どのくらい見ていただろう
まっすぐと紙飛行機が
飛んできた
うなずいた様子で飛び立った

いつもとかけ離れた場所にいる
顔と声があふれている
そんな日の紙飛行機は
見当たらない
もっと別の空を楽しんでいる

いつまでも続く毎日が
少しずつ自分を変えてしまう
紙飛行機はそんなこと
知っている
だから今日も飛んでいる

いつかは失う何も変わらない日々
形が変わるのか見失うのか
素知らぬ顔の紙飛行機が
飛んでいる
変わらぬ様子で飛んでいる

墜ちない紙飛行機Part3

墜ちない紙飛行機Part3

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-02-12

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