墜ちない紙飛行機Part2

いつも調子がいいわけじゃない
伝えたいことがある
紙飛行機がいないか
探してみる
地上すれすれ、また舞い上がる

いつもと同じ顔がある
ただの繰り返しはつまらない
紙飛行機はどこか違う
特別な感じ
この前はもう少しゆっくりだったかな

いつもと違うことを考える
昨年はどうだっただろう
あの日も紙飛行機を
見かけた
だから凄いと思ったのか

いつもの電車より一本遅い
太陽の光が少し明るい
紙飛行機がまぶしく
飛んでいる
白い世界でも白いんだな

いつもは見れないあの渓谷
宝石のように光が差し込む
今日の紙飛行機は
凄く速い
光と水に一体化する

いつもより強い日差しに包まれる
アスファルトのない砂利道で
こんな日には紙飛行機の
勢いが増す
暑いのは苦手ではないらしい

墜ちない紙飛行機Part2

墜ちない紙飛行機Part2

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-02-12

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