墜ちない紙飛行機Part4

どうしてここにいるのだろう
自分の意思はあっただろうか
近いうちに出発すると紙飛行機が
言っている
そんなふうに聞こえた

どれだけ一生懸命やったことか
それだけのものは手に入れた
見ていたわけではないのに紙飛行機は
褒めてくれた
そして飛び去った

どうにもならないときがある
どうにもならないことはない
分かる気がすると紙飛行機が
感心してくれた
今日はそういう日

どんなに人が集まっても
力がすり減るそんなときは
広い場所を選んだ紙飛行機の
気持ちが分かる
いや羨ましい

どこまでも歩いていく
もっと知りたいことがある
いつもと変わらぬ紙飛行機から
聞こえてきた
見知らぬ世界のこと

どこに行けばあるのか
何を探しているのか
空の上の紙飛行機も
やはり探していた
ただ確信した感じで

墜ちない紙飛行機Part4

墜ちない紙飛行機Part4

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-02-12

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