絶望少女の幸福[上]の続き&完結編です。 恐らく、上巻から読んで頂いた方が、より楽しめるかと思います。 絶望少女の幸福[上] : URL http://slib.net/6517
今、私が体験している日常はこんなものだ、というのを小説にしました。 同じアーティストのファンでなんとなく集まった仲間との絆と恋模様を描いた作品です。 それぞれ異なった環境にいながらも、みんなで成長する物語です。
「思えば短い人生だったな……」 自宅の隣に作られた倉庫の中、天井から吊るされたロープには頭一つ分通るだけの輪っかができていた。 半年前、私は裁判に負けて損害賠償という名の借金を背負うことになった。 私の工場で作った食品を食べて、子どもが事故死したのだ。 マスコミには散々叩かれた。「有志」と名乗る集団には、私の顔から住所まであらゆる個人情報をインターネットの掲示板に晒された。 これ以上は無理だ。だから私は自ら死を選ぶことにした。
誰でも一度は恋をする。ほら、そこの彼らも。 だから限りある日々を、限りある時を悔いのないように過ごす。 貴方はどうだろう?人生は楽しんでますか? これは置き忘れてきてしまった青春を忘れた人々におくる たわいのない日常の物語。