魔術師達の日常 Ⅰ 前編
何も変わらない日常。
学校に行って友達と会い、先生の授業を聞いて終わり。
それの無限ループ。あぁ...人生とはこんなにも「ツマラナイ」ものなのか。
家に帰る途中の17時ぐらいにいつもそう思う。
僕の親は外国で仕事をしており、家に帰っても「おかえり」の返事もない。
家に帰ってすることはご飯を食べて課題などを終わらし風呂に入り、あとは寝るだけ。
これが僕の日常。
砂時計のように繰り返される日常。
何も変哲もない日常。
明日もどうせ変わりやしない日常。
もし魔法使いが存在するなら、俺をこんな日常から抜け出してほしい。
「もう....飽き飽きだ」
この時は魔法使いなんて存在するなんて思わなかった。
たった一人の魔法使いのせいで俺の「日常」は「非日常」に変わる。
魔術師達の日常 Ⅰ 前編