活動的な弟と消極的な僕。そしてその弟が連れてきた美しいタイ人。その状況をよくなく思う僕が取った行動とは―。新しい家族が加わる話にまつわる切なくも温かいショート・ストーリー。
卒業式の日から、何故か部屋を出ることが出来なくなってしまった藤井昭宏は、恩師に渡すはずの寄せ書きを渡せなかった事を後悔していた。ある日、寄せ書きを渡す為に部屋を出ることを決意する。だが外の世界は、まるで藤井の姿が見えていないかのようだった。やっと恩師に寄せ書きを渡す事が出来た瞬間、彼は意識を失ってしまう。次に気がついた時には病室のベッドの上で自分の卒業式が行われる所だった。 不思議な体験の裏に隠された謎に迫るミステリー。
篠崎祐輝は成績優秀な男子中学生。順風満帆な人生は母親が心臓に疾患を抱え倒れてしまい、あっさりと終わりを告げる。母親の看病に1年近くの時間を費やし、校内でも上位だった成績はみる影もなく、ひどいものになっていた。母親を失い、頼りにしていた成績も下がり、もう人生を投げ出しそうになっていた。それでも何とか、偏差値の低い高校ではあったが、滑り込みで入学を果たす。そこで、親友の近野や恋人の美桜に恵まれながらも、その幸せは長くは続かないものだった。なんども別れを繰り返しそれでも頑張っていく、祐輝。そしてそれを支えていく仲間たち。最後に彼が知るのは、失ったものの真実の姿。いつかまたどこかで会える日を想いながら……。
夏休みに二階堂さん家は全員集合していた。そんな中、学校の関係で一人遅れて来た、千歳。そんな千歳が連れてきたのは、…。こうして、二階堂さん家の大家族はこの夏、大きな嵐に巻き込まれるのでした。
全ての日本人の宿命。決して避けられない未来社会。それは軍国主義とアメリカの植民地になることである。 2030年、映画会を通して政府から洗脳される。 年間、3万5千人ものブロガーや2ちゃんねらーが、不眠不休で中国人や韓国人を罵倒するしながら過労死する。 彼らは英雄視されず官僚の政策に採用される。政治家、政党は単なるお飾り。 日本を支配しているのはアメリカ合衆国と官僚たちである。 日本は世界一の経済大国であり、多くの富を吸い取り続け、日本人に国防軍を設置させ、全世界の紛争地で戦いを強要され続ける。 日本の官僚の年収は1000兆円。善良な官僚たちは、独自の方法で福祉や教育に力を入れる。
クリスマス・イブの夜に出会った由香利と俊之は、付き合ってから5年の歳月が経過していた。彼らは毎年出会った記念として、イブの夜は二人で一緒に過ごしていた。 今年のイブも数日後に迫ったある日、由香利はイブ当日まで待てないので、イブのイブ。つまり23日の夜に彼の家に泊って、当日を迎えたいと俊之にわがままを言った。だが俊之は歯がゆい返事をする。気になった由香利は、俊之に内緒で23日の夜に彼の部屋を訪れる。だが由香利はそこで見たくない光景を目の当たりにしてしまう。すれ違ってしまった二人の心は再び元に戻るのだろうか?
「私」はカッコ良い女子を目指し、回りから一線を画した女性。恋愛に一見ドライな彼女は本当は恋愛に夢を抱くが傷つきたく無い臆病な気持ちからなかなか本当の自分を出せない。 そんな彼女に気持ちを寄せる3人の男性との駆け引きを中心に綴ります。