等距離感覚
・等距離感覚
考えない音符
後ろポッケの指揮
休符の時計
三回のアンダンテ
散歩して
一列。
揃わない、
いつもみたい。
「分かりやすい?」
うん、
一人ひとりみたい。
足取りには、問題がないみたい。
*
中間地点には
バランスを取って
間延びも
急かしも
意味のない話も
スニーカーに乗っけて
パーカー直して
離れ
過ぎずに
行き
足りて。
トントン、
*
息はもう一つ前に吐く。
「いい天気」、
にあわない天気に
精一杯、
肺と呼吸。
もう一歩、
また一方で
後ろ向き、前を向く
「どうしたの?」
は置いてって
「どこ行くの?」
と一つも走らず
もう一歩、
また二歩目。
大きな声みたいに手を振るのだから、
伸びて高く
なるのだから
*
動きながら
逡巡、
思いながら
笑う。
よく言葉をかけるように
続き、
一回転する
とき
そう、
大丈夫そうな
重なって足あとは乗り越えられるみたいに
足音、
違うサイズの
先、
好きな映画の
取り合いっこみたいな
嫌いな言葉の、数と理由の
言い合いっこの様な
先々、
「段差は、あったよ。」、
それは分かるような気がするって。
*
『三回のアンダンテ
「いい天気」にあわない天気に』
*
一列、
揃わない
いつもみたい。
一人ひとり、
一つ一つ。
トントン、
違うサイズで
重なって、
乗り越えられるみたい
(後ろポッケの指揮)
足取りには、問題がないみたい。
そうして、
前から二番目にかける言葉
後ろから二番目に
思うこと。
「分かりやすい?」
それは
分かるような気がする。
例えば一緒で、
違うものだから。
等距離感覚