ボクはあまり賢い方ではないけれど、まんまるが月という名前で呼ばれていることだけは知っている……。 小さな池の人外のお話。
「めくるめくきりもり」の続編。退団後も二人の関係はうまくいっているのか。三年半後の、きりえともりのを描きます。全3章、完結済。※大人の女同士の恋愛を描いてます。※この作品は架空の物語です。実在の人物、団体とは一切関係ありません。モデルを特定し、現実と混同しないようお願いします。
その世界は、ずっと夜だった。闇に覆われた世界。月と星と暗闇の世界。月の微笑みと、星のささやきと、夜の静けさだけが支配する世界。そんな世界のそんな闇の中で、少女が死んでしまった。突然の、理由もない死。その死の意味を知りたくて、少年二人は旅に出る。夜が明ける場所を探しに行く。
過去に書いたショートストーリーの中から、ちょっと不思議な、ちょっと奇妙な、ちょっとファンタジーなお話を集めた短編集です。
幼い頃の記憶が無い16歳のリリー。 ある日目が覚めて自分がいたのは訳も分からない誰かの屋敷。 そこで出会う不思議な人たちと関わっていくことで、 失っていた過去の記憶や、何で自分が屋敷にいたのかが明らかになる。 母の弱い体のこと、父の謎の事故死のことーー。 齢16歳の少女の過去は謎だらけ……
ある朝目が覚めると、男の額には「U」の字が刻まれていた。 「どうやら馬に蹴られたらしい。」 男は傷痕からそう察するが、いかんせん記憶がない。 昨晩の記憶がすっぽりと抜け落ちているのだ。 男は記憶を求めて、彼女の家を訪ねる。 そこで男は、壁にかかる一枚の写真に気を留めた。 それは乗馬を楽しむ彼女の写真であったが、 鞭を振り上げたその彼女の恰好が、なにかに似ているのだ。
物語作家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「物語作家七夕ハル 救いの物語」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
中学二年生の高杉陽太《たかすぎようた》はごく普通の少年だった。だが、ある日突然、現実に忍び寄ってきた非現実に彼らの日常は侵されていく。 徐々に巻き込まれていくのはクラスメイトから生徒会、教師、警察、ヤクザ、果ては外国まで。それと同時に謎を深めていくのは『神を名乗る少女』と『神を名乗れぬ少女』。だが、彼らに反旗を翻すのは自我を持つ『蛇』と名前もない『騎士』。この世界にはあり得なかった非現実が、この世界へとやってくる。 昨日訪れたはずの今日を繰り返す勇者たちは何のために闘い、何のために死んでいくのか。 少年たちはレベルアップするごとに、少しずつゲームの謎を読み解いていく。 すべての始まりは『World of 'K'nightmare』。それは神が作ったゲーム。それは世界が見た悪夢。それは明日を取り戻すために生きた騎士たちの現実《ファンタジー》である。
物語作家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「物語作家七夕ハル 救いの物語」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
元空港税関職員だったビビは、元警察犬だったが怪我をして退役犬となったドンというシェパードと暮らしている。ジャッキーは犬のサロンを経営していたが辞職し、リタイアはまだ早いと思いつつリリーというジャックラッセルと家にいる。サチは、日本レストランを家族経営していたが辞めて、親の介護のために日本へ帰ることも多い。ここでは、オーストラリアン・テリアのミッキーと大学生の息子とアパート暮らしだ。この三人と三匹が、散歩での事件解決に大活躍をする。また、ものがたりにおばさん達のそれぞれの悩みや複雑な感情も織り込まれている。 純粋な心の犬達と、おいしいコーヒーには、かんじんかなめの共通点がある。登場する悩む人間の深層情動に、事件を起こしてしまうなにか……がある。犬が口を利けたなら人にどう伝えてくれるだろう? そんなことを考えながら、この町での実話を基に書いた。カフェのクオーレという意味は、心である。